医療の知識や技術はもちろんコミュニケーションスキルも磨くことができました。

理学療法士を目指したきっかけを教えてください
私が中学時代に祖父が脳梗塞を患いました。回復の見込みが低いと告げられたにもかかわらず、入院先の理学療法士の方に熱心にリハビリをしていただき、祖父は少しづつ回復を見せました。身体だけでなく心まで支える理学療法士の方の熱心な仕事ぶりに惹かれ、この道を志すようになりました。

大学生活で頑張ったことを教えてください
実習とクラブ活動ですね。実技試験に向けて先生方に指導を仰ぎ、実習室で練習を繰り返しました。臨床に出てからは知識や技術はもちろん、患者様と接し方も学べました。また、防災救命クラブDPLS(ディプルス)の活動にも注力しました。救急救命インストラクターとして地域の方々に救命救急や応急処置の方法を教えたことは、学習内容を振り返るよい機会にもなりました。

国家試験の勉強はいかがでしたか
4年次では、就職にも力を入れますが、やはり重要なことは国家試験の勉強です。私は当初もしでプレッシャーを感じすぎて思うような力を発揮できないこともありました。でも友人や先生、キャリアセンターのスタッフの方のアドバイスを受けて本試験では実力通りの力を発揮することができました。

就職先を選んだ理由を教えてください
富永病院を選んだのは、中枢神経疾患の急性期から介護分野まで、患者様一人一人に合わせたリハビリを行うことができるからです。

今の仕事内容について教えてください
私は、SCUと呼ばれる脳卒中専門病棟で仕事をしています。重度の脳卒中である場合、長期にわたって治療を継続しなければなりません。SCUは脳卒中から間のない患者様が2週間のリハビリを行う場所です。これまでに最もやりがいを感じたのは、寝たきりだった患者様が杖歩行で退院された時です。先輩からも早期のリハビリが功を奏したといってもらえました。患者様の回復を促すには、信頼関係の構築が欠かせません。このとき、役に立つのが、KIUで学んだ、患者様とうまくコミュニケーションをとる方法です。特にDPLSでの活動や実習の期間に多くの患者様と接する機会が持てたということは患者様ごとに対応を考える必要がある今の仕事に活かせています。

(記事内容は取材当時のものです。)

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