- 留学生に
関するデータ - 安定した
留学生活を
送るための
サポート - 留学生への
教育内容 - 日本企業就職に
向けた
キャリアサポート
プログラム - キャリア
センターと
カウンセラーの
役割 - 日本企業で
活躍する
留学生
インタビュー
神戸国際大学では様々な国や地域から来た留学生が学んでいます。そして卒業後、日本で就職を希望する留学生たちは、それぞれの業界で活躍しています。それは高い日本語コミュニケーション能力だけが理由ではありません。日本の企業文化や社会について深く理解し、日本で働くうえで必要な知識や技能、マナーなどを学んでいるからです。
近年、企業のグローバル化やインバウンドへの対応のため、外国人人材に対する関心は高まっています。これらを受けて、神戸国際大学は産業界や社会と連携しながら、さらなる人材を輩出すべく力を注いでいます。
留学生に関するデータ
就職率 100%
※日本就職を希望する留学生に対する割合
●経済学部 留学生
(2023年9月卒業および2024年3月卒業)
就職・進路状況(人数)
国籍 | 中国 | ベトナム | ネパール | ミャンマー | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
就職者数(日本) | 20 | 20 | 2 | 1 | 43 |
就職者数(母国・外国) | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 |
進学・大学院 | 12 | 0 | 0 | 0 | 12 |
帰国(母国で就活含む) | 13 | 5 | 0 | 0 | 18 |
就職活動継続 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
その他(家族滞在ビザで日本へ在留) | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
卒業者数合計 | 49 | 27 | 3 | 1 | 80 |
●主な留学生の就職先
株式会社良品計画(無印良品)、株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ、株式会社ビックカメラ、株式会社システムエグゼ、日本ソフトウェア株式会社、株式会社センコー、株式会社ロジネットジャパン西日本、株式会社西原商会、株式会社ヒラノ・スカイ・サポート、株式会社マルアイ、株式会社イケテイ、株式会社物語コーポレーション、株式会社タイセイ(六甲国際ゴルフ倶楽部)、株式会社ベストサービス、株式会社サンドラッグ、学校法人エール学園 など
●主な留学生の大学院進学先
神戸大学大学院、同志社大学大学院、和歌山大学大学院、立命館大学大学院、近畿大学大学院、龍谷大学大学院、阪南大学大学院、流通科学大学大学院 など
●在籍留学生の出身国【2024年度】
安定した留学生活を送るためのサポート
- ①新入生への入学前レクリエーション:友人づくりや新生活のスムーズなスタートをサポート
- ②大学登校時にはタイムカードで登校率を把握し、欠席者には電話や下宿訪問でフォロー
- ③新入留学生全員の下宿訪問などきめ細やかな生活指導を実施
- ④英語・中国語・ベトナム語を話す職員が常駐し、母国の保護者とも連携
- ⑤SA(Student Assistant)制度を設け、日本人学生が留学生の授業をサポート
- ⑥留学生「歓迎会」「送別会」「研修会(旅行イベント)」など各種行事を開催
- ⑦適切なアルバイトの紹介・住宅サポート
留学生への教育内容
①日本語教育
学部授業に必要なアカデミックジャパニーズの修得を目指します。必修科目(日本語)は能力別クラス(5レベル)が開講されていますので、自分のレベルに合ったクラスで無理なく日本語能力を伸ばすことができます。
そして、2年生以上の授業では様々なテーマに関する幅広い知識を勉強した上で議論したり発表したりしながら、卒業後の進路に合わせた高度な日本語能力(ビジネスジャパニーズや大学院での研究に必要な日本語など)の養成も行っています。
日本語カリキュラム
- ・日本語A・B(総合科目:能力別クラス)
- ・日本語C・D(聴解発話:能力別クラス)
- ・日本語文章表現A・B(能力別クラス)
- ・専門日本語A・B(専門知識やプレゼンテーション能力の修得)
- ・ビジネス日本語A・B(就職のための高度な日本語能力の修得)
②キャリア教育
1年次から卒業後の進路について考えられるよう、充実したキャリア教育を受けることができます。
◆キャリアデザイン入門(必修科目)
留学生専用のクラスで、日本の就職活動について学んでいきます。
◆キャリアデザインA~D(選択科目)
日本人と一緒のクラスで、将来について考えていきます。
日本企業就職に向けた
キャリアサポートプログラム
文部科学省
「留学生就職促進教育プログラム
認定制度」
2023年4月より『留学生就職地域連携プロジェクト』が文部科学省「留学生就職促進教育プログラム認定制度」に認定されました。
選抜された学生は、大学からの特別なサポートプログラムを受けることができ、2種の奨学金のいずれかをもらうことができます。
プログラム修了者には、修了証を発行し応募企業へ提示することで、アピールでき日本での就職につなげることを目標としております。
詳しくはこちらの専用ページをご覧ください。
N1合格講座
N1合格を目指すための講座で、選抜テスト合格者は無料で受けることができます。
年間2回のJLPT試験の対策ができる長期講座です。
インターンシップ
3年次の夏・春には、日本企業の就業体験としてインターンシップを実施しております。
日本社会で働くうえでのビジネスマナーを学び、企業理解を深めます。
その後の日本での就職活動への意欲を高めるだけでなく、活躍するためのビジョンを明確にしていきます。
主なインターンシップ実施業界
IT、証券会社、商社、メーカー、ホテル、サービス、教育、広告など
留学生向け就職ガイダンス、
学外イベントへの引率
3年次前期より就職ガイダンスが始まります。就職活動について理解するだけでなく、日本のビジネスマナーも学び、実践的な就職活動に進みます。
就職ガイダンスの内容例
- ・在留資格、就労ビザについて
- ・インターンシップ事後報告会(参加者による実習内容の発表)
- ・内定者報告会(先輩内定者の体験談)
- ・ビジネスマナー研修(電話・メール応対など)
- ・身だしなみ講座(スーツ、メイク、写真)
- ・筆記試験対策(SPI講座)
- ・履歴書、エントリーシートの書き方
学外イベントへの引率例
- ・留学生向け合同企業説明会への引率
- ・留学生向け就職面接会への引率
- ・ハローワークへの引率
キャリアセンターとカウンセラーの役割
手厚い個別対応
マンツーマンで、進路相談や履歴書・エントリーシートの添削・面接練習などを行います。ビザ取得までのサポートを行います。
企業 ・ 地域 ・ 社会
少人数制の教育環境
- ●個人面談
- ●ゼミ担当教員との連携
- ●産官学連携
- ●日本語指導
- ●キャリア支援
- ●日本経済・社会の理解
- ●日本経済・
社会の理解
- 企業からのお問い合せに対し、在籍学生の国籍状況や進路希望の状況を連絡。
- 企業の国際展開や求める留学生人材についての情報交換とキャリアサポートプログラムへの反映。
- Q.応募しようと思ったきっかけは?
- A. 就職活動がうまくいかず、大学のキャリアセンターへ相談したところ、六甲国際ゴルフクラブ様の求人を紹介していただきましたので、応募しました。
- Q.入社を決めた理由を教えてください
- A.ゴルフの経験はありませんでしたが、職場見学へ行った際に、楽しそうだしこの仕事にチャレンジしたいと思い入社を決意しました。また、社員の方も気さくに喋りかけてくれ、とても親切にしてくれたので、ここで働きたいと強く思いました。
- Q.就職活動で大変だったことはありますか?
- A. 私はN3しか持っていなかったので、なかなか内定をもらうことができず大変苦労しました。日本での就職活動は難しく、履歴書やエントリーシートを書くこと、面接で敬語や正しい日本語を使うなど大変なことが多かったです。
- Q.現在のお仕事を教えてください
- A. ゴルフのキャディをやっています。お客様と常にコミュニケーションを取りながら、各コースの特徴を説明したり、適切なクラブをお渡ししたりするなど、合計18ホールを一緒に周ります。
- Q.仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
- A. ホール終了後、お客様に毎回評価表をいただくのですが、良い評価をいただけると嬉しく励みになります。最初のころに比べると良い評価をもらえることも徐々に増え、仕事を頑張るモチベーションになっています。
- Q.仕事上で苦労したことはありますか?
- A. 研修期間が通常は3ヵ月くらいですが、6ヵ月近くかかったことです。ゴルフの知識もなく、私は外国人なので仕事を理解するのに時間がかかりました。しかし、自分でゴルフのルールやマナーなどたくさん勉強しました。
- Q.現在の目標は何ですか?
- A. N2を取得することです。仕事に活かせるよう、BJT(ビジネス日本語能力テスト)にも今年チャレンジしたいと考えています。もっと日本語がうまく話せるように頑張りたいです。
- Q.将来の目標を教えてください
- A. 永住権を取りたいです。私は、できる限り日本にずっと住みたいと思っています。
- Q.就職活動を成功させるためのコツはありますか?
- A. 日本語能力のレベルアップが大切です。常に学び続け、吸収する姿勢は忘れないようにしたほうがいいと思います。日本語は難しいです。特に関西弁は難しいですね(笑)。私も知らない言葉がまだまだたくさんあります。ほとんどのお客様が関西の方なので関西弁を話されます。ですので、職場の先輩に教えてもらいながら関西弁を覚えるようにしています。お客様も外国人が関西弁を使うことが珍しいのか、関西弁を使うとウケますので、よりコミュニケーションを深めることができます(笑)。わからない、知らないことは「聞く」「調べる」ことが大事です。
- Q.最後に後輩へのメッセージをお願いします
- A. 目標を持つことが大事です。私は、在学中から「日本で働きたい」「永住権を取りたい」という目標がありました。その目標があるからこそ、就職活動も頑張ることができましたし、現在の仕事でも大変なことや辛いことがあっても乗り越えられると考えています。目標を持つことは、何事においても頑張るモチベーションになっています。
インタビューを終えて
もともと真面目で優秀な学生でしたが、同僚の方からもお客様からも可愛がられており、良い関係性を築けているのだと感じました。また、観光学科で学んだホスピタリティ精神を存分に発揮されていました。本学での学びが仕事に生かされている様子がよく分かり、嬉しい限りです。
特に印象に残ったのは、「永住権を取りたい」「日本で長く働きたい」という言葉が繰り返し出てきたことです。それをモチベーションに仕事を頑張っていること、目標達成のために貪欲に日本語や仕事を学ぶ姿勢が、企業様にもお客様にも評価されているのだと強く感じました。
これからの益々のご活躍を願っております。