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防災救命クラブ(DPLS)が第7回防災推進国民大会(ぼうさいこくたい2022)に出展いたしました

2022年10月22日、23日に神戸市中央区のHAT神戸周辺エリアで開催された第7回防災推進国民大会(以下:ぼうさいこくたい)に本学防災救命クラブ(DPLS)が屋外エリアにおいて災害時の救護に必要な心肺蘇生法の体験ブースを出展いたしました。

【神戸国際大学防災救命クラブ(DPLSディプルス)】
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このぼうさいこくたいは、2015年3月の第3回国連防災世界会議において自助・共助の重要性が国際的な共通認識とされたことをきっかけに防災推進国民会議が発足したことを機に、内閣府、防災推進協議会とともに、国民の更なる防災意識向上を図るべく、2016年に開催されたのが始まりであり、防災に関する活動を実践する多様な団体・機関が一同に会し、取組・知見を発信・共有する日本最大級の防災イベントで、講義型セッションや来場者が楽しく学べる体験型ワークショップ、ブースでのプレゼンテーション、屋外展示等が実施されるもので、今年度は第7回の目の開催となります。

今年のぼうさいこくたいには『人と防災未来センター』等会場周辺の建物内で行われる防災に関するシンポジウムや、本学DPLSと同じように防災に関する取り組みをブース形式で出展し紹介するパートなど、300以上の団体が参加しており、両日とも天候に恵まれ、全国各地からの多くの来場者で賑わいました。

DPLSの出展ブースでは神戸市消防局認定救急インストラクター資格を所持している同部員を中心に、ブースに訪れた参加者に対して、実際に蘇生法教育簡易モデルを用いて災害等の緊急時における心肺蘇生法のデモンストレーションおよび体験のサポートと、三角巾を用いたケガの手当のに関するレクチャー等を行い、2日間で約300人以上の来場者に訪問して頂きました。

実際にDPLSのブースで体験をした来場者からは「実際に自分自身もAEDで命が救われて今こうして元気に外出ができているので、こういった取り組みをして頂けるのはありがたい」(神戸市在住・40代女性)「子どもたちを対象にしたサバイバル教育の教室を開講しているが、活動の中にこのような心肺蘇生の訓練も取り入れたいと考えていたので大変勉強になった」(東京都在住・女性)「実際に自分も消防署等で訓練を受けたことがあり今日も体験させて頂きました。実際に訓練としては今日も含めて何度も実践する機会があるが、有難いことに本当にこういった心肺蘇生が必要な場面に巡り合ったことはありません。(DPLSは)大変すばらしい活動をされていると思いますので、もし本当に緊急事態が起きた時にもその成果を活かせるように学生の皆さんには頑張って頂きたい」(大阪府在住・50代男性)など様々な感想を頂き学生らも、実際に多くの人に心肺蘇生法のレクチャーをする中で新たな気付きやレクチャー方法の改善等についての発見があった様子でした。

また、10月22日の出展時には斎藤元彦兵庫県知事がブースの視察に訪れ、実際に部員の説明に沿って心肺蘇生法の体験に取り組んで頂きました。体験を終えられてからは部員らに対し、防災や心肺蘇生に対する重要性についてお話をして頂きました。

本学の他にも防災に関する様々なブースの出展や催し事が行われていたため、部員らも出展時間の合間を縫って様々な企業・団体のブースでの体験やプレゼンテーションの聴講などに出向き、防災に関する知識や見分を広げる貴重な機会となりました。

新型コロナウィルス流行の影響もあり、この2年間は活動の機会が減少していましたが、今回のぼうさいこくたいでの出展をはじめ徐々に本来の活動を再開させております。これからも、防災救命クラブDPLSは地域社会の皆様を中心に多くの人に心肺蘇生法等の重要性とその方法についてお伝えし、普及する活動に取り組んでまいります。

【参加学生の声】

・この度は「ぼうさいこくたい2022」に参加する機会をいただきありがとうございました。今回は心肺蘇生法やケガの手当て等のレクチャーとデモンストレーションを実施し、沢山の方にご満足の声を頂きましたが、対象者の年齢や国籍によって説明方法を分けなくてはいけない等の課題も見つかりました。今回の経験や来場者様から頂いた貴重なご意見などをこれからの活動に活かすとともに後輩達にも伝えていきます。(DPLS部長/松本悠希/リハビリテーション学部3年)


・今回私は、斎藤兵庫県知事に心肺蘇生法のレクチャーをさせて頂きました。高校生やボーイスカウト、街の方など様々な人にレクチャーをしてきた経験がありますが、今回はとても緊張しました。しかし、知事が時折私の説明に対して頷いてくださっているので少しずつ緊張が解けていきました。この貴重な経験を活かし、更にDPLSの活動を通して、世間の方に心肺蘇生法やAEDの使い方を指導し、一つしかない命を救える知識を持った人を1人でも多く増やす活動に誇りを持ち、努力していきます。(足立陸斗/リハビリテーション学部3年)


・開催場所が非常に広く、全てのブースを回りきることはできませんでしたが、どこのブースもためになる話ばかりでした。特に、兵庫県歯科衛生士会の話が印象に残っており、防災備品には歯ブラシも用意している方が良いと聞きました。自宅の備品を再度見直し、整えておく必要性を感じました。また、私は静岡大学学生防災ネットワーク主催の全国学生防災シンポジウムに参加しました。全国から防災を学んでいる学生が集まり、防災をテーマにディスカッションを行い、アクションプランを作成しました。今後もDPLS部として防災の啓発活動を活発に行っていきたいです。 (中並美月/リハビリテーション学部3年)

【DPLS顧問による総括】

今回の「第7回ぼうさいこくたい」への参加は地元での開催ということもあり、部員自らが参加表明しての参加でした。当初の申込時の内容からは一部修正しての参加でしたが我々のブースにはたくさんの方が来られ、DPLS部の活動をアピールすることができたと思います。また、他大学の活動を知ったり学生間の交流も積極的に行うことができ、今後の活動に部員たちも自信をもって進むことができると思います。今後も学外の活動に積極的に参画されることを期待しています。(防災救命クラブDPLS顧問/小枝英輝/リハビリテーション学部教授)