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学生起業家による、SDGsと資金調達に関する特別講義を実施しました

経済学部を対象としたベンチャー企業論(担当:松崎太亮教授)の科目において、学生ベンチャーを立ち上げた原田瑞穂氏による特別講義を行いました。

この授業では、ベンチャー企業の歴史的背景や社会における意義について理解し、その成長要件や経営課題について、国内外の企業事例をもとに学んでいます。

2022年1月25日(日)に実施した特別授業では、大学在学中に学生ベンチャーを立ち上げた原田氏より、事業概要や立ち上げに至るまでの経緯と、最新の資金調達方法の実際についてオンラインにて講義をしていただきました。

原田氏が代表取締役社長を務める株式会社Plalaは、「社会課題をもっと身近に、そして行動促進」を軸に、『SDGsダイアリー(スケジュール帳)』の制作・販売やイベントの実施、企業に向けた研修事業などを行っています。

講義では、会社紹介と事業内容だけでなく、関西学院大学 人間福祉学部に在学しながら起業に至るまでの原田氏の自己紹介がありました。社会課題に関心を持つようになった背景や、学生団体としての活動、さらに事業化するまでの道のりについて説明いただきました。また、「私だからできたのではなく、誰にでも選択肢の一つとして考えられる」と、自身の経験も踏まえ、行動することの重要性をお話しいただきました。
(写真は代表の原田瑞穂氏)

その後、SDGsについて概要や現状と、社会課題を身近にとらえている人がまだ少ない中、行動する重要性について説明がありました。また、そうした中『SDGsダイアリー』を企画した理由や、制作にあたりクラウドファンディング*を使ったことを紹介いただきました。
(*インターネットを使用して不特定多数の人から少しずつ資金調達する仕組み)

クラウドファンディングを使った理由や、プロジェクトを成功させるにあたり気を付けた方が良いポイントについて説明いただきました。資金や知名度が無い中で、周りを巻き込むための発信方法について具体的な支援額の変化を見ながら学ぶことができました。
(写真は2022年版のSDGsダイアリー)

質疑応答では、同じ学生が感じるSDGsに関する課題や、自治体の協力など事業内容について、マーケティング方法などについて質問があがり、一つひとつに丁寧にお答えいただきました。
(質問する本学学生の様子)

今回の授業は、起業にあたりサポートをした関西学院大学国際学部で非常勤講師を務める亀田祥之先生にもご参加ただきました。亀田先生は、「彼女の起業やアイデア出しの方法として、システム思考やデザイン思考について指導しました。原田さんは『どうすれば、もっとより良くできるのか」を考え抜き、行動して、改善し、また行動することを繰り返していました。そうした中、現時点における最良の手段が起業だったのだと思います。」とコメントしています。

ベンチャー企業論を担当する松崎太亮教授は、「この半年間、ベンチャー企業や起業家について学んできましたが、同世代の学生が起業した話を聞くことはとても刺激になったと思います。この講義を聴いて、『世の中のために自分も起業したい』人が、本学から出てくるのを応援します。」と振り返っています。

■参加学生コメント

どのように情報発信し、周りを巻き込むのか?と言うことや、まずやってみて、失敗したら修正するという考えが起業家に共通しているように感じました。同年代の人が持つ自分になかった考えを伺うことができ、私も頑張っていきたいと思います。(3年・女子)

私も大学に通いながら自分で事業をしていますが、同世代の起業家の話はとても勉強になりました。原田さんは仲間の作り方が非常に上手だと思います。今日学んだことを自分も参考にしたいです。(3年・男子)

原田さんの話を伺い、SDGsについて自分ができることを行動にうつしていきたいと思うようになりました。(3年・男子)

■リンク
株式会社Plala
SDGsダイアリー販売サイト

SDGs特設サイト用

本学のSDGsに関する取り組みについて

神戸国際大学とSDGs(持続可能な開発目標)