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服部ゼミが流通科学大学の学生と『観光、ホスピタリティ』をテーマに発表を行いました

12月4日(土)、経済学部 国際文化ビジネス・観光学科・服部淳一専任講師のゼミ生8名が、同じく『観光』を学ぶ流通科学大学 人間社会学部観光学科・髙田宏特任教授のゼミ生8名と、本学にて『グループ研究合同発表会』を実施しました。この合同発表会は昨年の流通科学大学での開催に続き2回目の開催となります。

各教員の自己紹介と、研究発表の概要に関する説明の後、各ゼミの代表学生が挨拶を行いました。研究発表に先立ち、教員からは、「グループで研究することの大切さ」や「物事に疑問を持つことの大切さ」が話されました。

この日の発表に統一テーマは敢えて設けず、各チームが日頃、興味・関心を持つ観光やホスピタリティ領域に関する研究テーマについて、そのテーマを選んだ理由、調査方法、調査結果、それによって導き出した結論や考察などを発表しました。

発表前にはアイスブレイクの時間が設けられ、各ゼミ生がランダムにグループに分かれ「各ゼミの雰囲気」や「将来どんなことをしたいか」をテーマに交流をしました。

また、ホテル業界出身者という共通のバックグラウンドがある教員により「どんな仕事をしていたのか」をテーマにトークセッションが行われました。服部先生からは 三社の外資系アグジュアリー・ホテルでハウスキーピングやコンシェルジュ、ファイナンスなどを経験した話を、髙田先生からは1社の日系シティ・ホテルで現場から経営企画・マーケティング、総支配人などを経験した話がありました。同じ業界でも違う経験をされ、キャリアの歩み方が全く違う二人の話は、学生たちにとってとても貴重な時間となりました。

研究発表では、髙田ゼミ、服部ゼミの順に計4チームが行い、各チームの発表後には、他チームからの質疑応答が行われました。

本学の学生は、「ホテル業界のオートメーション化は労働者のモチベーションにどの様な影響を与えるのか」「従業員のホスピタリティーが企業運営に与える影響 -USJのV字回復を事例として-」を発表しました。一方、流通科学大学の学生は、「リピート率の高い飲食店とほかの飲食店を比較した時のサービス力と接客の違いはあるのか」「人はなぜお土産を買うのか」を発表しました。

それぞれのゼミは学ぶことは「観光」ではあるものの、神戸国際大学は経済学系の観光学、流通科学大学は社会学系の観光学なので、人に重きを置くか、社会に重きを置くかで、同じ領域の発表でも切り口が違うテーマ発表となりました。発表の締めくくりには、学生同士による投票が行われ、「従業員のホスピタリティーが企業運営に与える影響 -USJのV字回復を事例として-」を発表した服部ゼミB チームが、髙田ゼミBチームを僅差で破り1位を受賞しました。

服部ゼミBチームの学生は、「1位を取るために頑張っていたので評価を頂き嬉しかったです。自分たちの技量の限界もあって、もう少し深堀りして研究したかったという思いもあり心残りです。まもなく就職活動が始まりますが、まだ業種や職種が明確に決まっていない方も多いと思います。自分達のグループ研究が少しでも就職活動の役に立ち、実りのあるものになればいいと思います。」とコメントがありました。 

総評として、髙田先生は、「テーマの立て方、今年は非常に面白かったです。なぜだろうと考えることがとても大事で、学生の強みは素朴な疑問だと思います。今は興味・疑問を持って調べること、そして、答えが分からなかったというのも一つの結論です。「もっといろいろやりたかった」という皆さん声は、非常にいいことだと思います。研究に卒業はありませんから今後も取り組んでいただきたいです。」
服部先生は、 「それぞれのグループが程よい疲労感と同時に「あともう少し時間があったら」「あれもこれも調べたかった」「やりきれなかった」という歯痒さや消化不良も味わったと思います。何を学んだかも、どのように学んだかも、グループ研究で得た大きな財産だと思ってください。一人でできることには限りがあります。社会に出ると企業や組織といった集団の中で皆さんは自己実現を目指すことになるので、この研究を通して、ホスピタリティー・ビジネスの奥深さや、自分らしいキャリアのあり方について理解を深めてもらえたらと思います。」とコメントがありました。