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国際文化ビジネス・観光学科の学生がホテルビジネスについての研究発表を行いました

経済学部国際文化ビジネス・観光学科のホテル・ブライダル・セレモニーコースに所属する学生たちが、ホテルビジネスに関する研究発表を行いました。

2年次に受講するプロゼミ(担当:服部淳一専任講師)の科目では、ホスピタリティ・ビジネスについて体系的に理解するため、前期よりホテル・旅館・ブライダル・セレモニー・飲食・観光・航空など様々な産業について経営学の視点から研究を進めていました。

後期からはプロジェクト研究が始まり、第一段として「ホテル開発プロジェクト~神戸国際大学のとなりにホテルを建てるなら~」をテーマに、グループで研究を行い、この度2021年11月12日(金)に研究発表会を実施しました。

当プロジェクト研究は、それぞれのグループが市場分析やセグメンテーションから行い、ターゲットを設定のうえ事業プランを企画する、マーケティングプロセスに基づき行いました。

日本人学生とベトナム人学生混合で構成された2つのグループは、それぞれ与えられた10分間の中で、ペットと泊まることが出来るドーム型の温泉付きホテルと、神戸にゆかりの深い真珠(パール)をテーマにしたラグジュアリーホテルの事業案を発表しました。ターゲットに合わせた競合ホテルとの差別化や、オペレーション上の懸念事項まで幅広い視点で練り上げた企画となりました。

また、今回の研究発表は、外部の方をお招きし講評いただきました。ホテル・旅館・リゾートのコンサルティングや運営受託業務を手掛けるNBSホテルマネジメント株式会社の取締役COO(最高執行責任者)である長野輝裕氏、流通科学大学 人間社会学部 観光学科で特任教授をつとめる髙田宏先生、2021年トリップアドバイザーでの最高評価ベスト・オブ・ザ・ベストを受賞した大阪・中之島にあるラグジュアリーホテル コンラッド大阪の営業部 副部長 – 婚礼統括支配人の山田惠以子氏、2004年に創業された関西初のホテルスタッフ専門の人材会社である株式会社ホテリエスタッフから事業部長 早川裕基氏の4名に、それぞれの事業プラン発表を聞いていただき、約15分間で質疑応答・講評をお願いしました。

講評いただいた業界の方々からは、「事業の根拠がしっかり調べられており、良いことだけでなくデメリットまで考えられていることは素晴らしい」「コンセプトに合わせてプレゼンの見せ方も工夫されている」など完成度の高さを称えるコメントをいただきました。

また「ペット連れ顧客や、家族連れでもそれぞれのニーズを、もっと掘り下げられると良い」「提供する食や企画商品の販売促進も考えると良い」「リピートにつなげる為の工夫」「安定した宿泊率にするための、利用者への過ごし方の提案の視点」「従業員の環境」「参考となるホテルや旅館の紹介」など、現場や経営目線でのアドバイスを、具体的な事例とともにお話いただきました。(写真は最後の全体講評の様子)

今後、学生たちは、講評内容、教えていただいたホテル・旅館等の情報を追加調査の上、個人レポートにまとめていきます。

■参加学生コメント

企画だけでなく、プレゼンの練習はギリギリまで取り組みました。準備はしていきましたが、業界の方へ提案することはとても緊張しました。多くの視点からアドバイスいただけましたが、一つひとつが自分たちの企画に足りない部分だと痛感し、まだまだ勉強が必要だと感じています。後期は次のプロジェクトがすぐに始まるので、学んだことを生かし次につなげていきたいと思います。(さらなる企画のブラッシュアップを誓い、全員で記念写真を撮影しました。)

■担当教員コメント

学生たちは前期の講義に加え、夏休みの間に3か所のホテルやブライダル施設見学のフィールドワークを行いました。そこで調査したことも踏まえ、今回の事業企画では利用者のペルソナを設定し、コンセプトや中身の検討を続けてきました。『大学生目線で見た良いホテル』ではなく、競合を見すえて売り上げが立つ企画を考えるためには、さまざまな視点から検討する必要があると分かったと思います。
今回のプロジェクト研究を通して、ホスピタリティ・ビジネスを経営者の視点から眺めることで、より高い視野と広い視座が身についたと感じています。この経験が、自分らしいキャリアを描ける人への成長につながればと願っています。

経済学部 専任講師
服部淳一

■リンク

ホテル・ブライダル・セレモニーコース
NBSホテルマネジメント株式会社
髙田宏 先生(流通科学大学)
コンラッド大阪
株式会社ホテリエスタッフ