NEWS

  • 学生の活躍
  • 教育・研究

NPO法人 観光力推進ネットワーク・関西主催の「学生研究発表会」にて本学学生が「日本観光研究学会関西支部・支部長賞」を受賞しました。

2021年2月11日(木)にNPO法人 観光力推進ネットワーク・関西と日本観光研究学会関西支部の共催による学生研究発表会が開催され、本学の学生が日本観光研究学会関西支部・支部長賞を受賞しました。

NPO法人観光力推進ネットワーク・関西は、観光振興と観光力増進・人材育成を目的として日本観光研究学会関西支部が中心となって、2004年に設立された団体です。この「学生研究発表会」は、学生の調査研究活動の奨励と大学の垣根を越えた相互交流・啓発を目的に毎年開催されています。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインによる開催となりましたが、6大学11チームが参加し日頃の大学での調査研究について発表をおこないました。

神戸国際大学からは、経済学部 国際文化ビジネス・観光学科 観光特別クラスに在籍する学生3名が参加しました。3年生の岡本拓也さん、四元あさひさんと、2年生の久保翔櫻さんによるチームが、「eスポーツ観光の可能性~まだまだマイナースポーツだが!実は身近なeスポーツ観光 」をテーマに発表を行いました。

eスポーツとは何か?という紹介から始まり、市場が拡大している点、さらに観戦者も増加しており、イベントとして注目が集まっていることについて説明がありました。国内外で様々な大会が開かれており、これらを観光利用していく点について学生たちはeスポーツ大会のビジネスモデルとともに紹介しました。また、オンライン上でも参戦に課金する制度や若年層の選手が増えていることなど、これからも規模の拡大が見込めることと共に、実際のゲームプレイの様子を紹介し、その競技の幅の広さの解説もありました。

今回の発表では、eスポーツ観光の可能性だけでなく、観光として裾野を広げるための、現時点の課題やそれを補う方法なども紹介しました。発表後の質疑応答では、「withコロナの中、遠隔できることを活かした観光の可能性」や、「オリンピックで採用された場合に更に市民権を得ること」などが話題となりました。

今回受賞した日本観光研究学会関西支部・支部長賞は2番目に大きな賞で、学生達には賞状と副賞として20,000円が授与されます。今回のチームの代表である岡本拓也さんは「昨年はVRと観光をテーマに参加しアイデア賞をいただきましたが、今年はより上位の入賞を目指して頑張りました。すごく嬉しいですし、自分にプレッシャーをかけてきたので受賞が決まり安心もしました。今回の発表は、新しい分野の観光形態であるため、eスポーツ自体の説明とともに、今後の課題やその対策についてどこまで盛り込むかを発表ギリギリまで悩みました。」とコメントしています。また四元あさひさんは「普段ゲームをしないので市場の大きさなども知らず、最初は本当に観光につながるのか?と戸惑いながら研究しました。理解が深まると、今度は観光との関連性をどのように発表すれば伝わるのかに力を入れました。この経験を今後の企画や資料作成などにも活かしていきたいです。」と振り返っています。先輩とともに研究に参加した2年生の久保翔櫻さんは「情報収集やデータ集めに苦労しましたが、この経験やノウハウをもとに来年も挑戦したいと思いました。また、他大学の発表を見ていましたが、withコロナを考えた観光プランや研究などテーマの設定や調査・発表方法も勉強になり良い機会となりました。」とコメントしています。

指導にあたった観光特別クラス担当の前田武彦教授は、「新しい分野のため情報も少なく苦労している様子でしたが、学生たちの頑張りにより大きな賞を受賞できて嬉しく思います。eスポーツは、観光離れと言われる若者層の観光取り込みにも貢献できる分野です。今後、集客産業としてeスポーツを活用できる点について、より研究を深めてくれることを期待しています。例年、ゼミの学年を横断して複数学年でチームを組んで発表していますが、先輩から研究や発表方法を学ぶことで、後輩が次の挑戦に活かすなど、良い経験になっているのではないかと思います。」と講評しています。

■リンク
日本観光研究学会関西支部
神戸国際大学観光特別クラス