NEWS

  • お知らせ

優秀賞は「まずは一歩‼ 旅ガチャで海外へ踏み出そう‼」

第17回GWCプレゼンテーション大会実施

発表したグループと審査員を務めた先生たち

 本学学生がグループをつくり、それぞれのグループで考えたテーマについて研究した内容を発表し、その成果を競う「神戸国際大学グループワークコンテスト(GWC)」のプレゼンテーション大会が11月20日に開催された。17回目となった今回は30グループの応募があり、書類審査によって選出された7グループが本戦のプレゼンテーション大会に出場した。

 GWCは1グループ3人以上で構成し、指導教員の下でテーマを決めて研究する。テーマは①学術研究の発展②地域社会(特に神戸市、東灘区、六甲アイランドなどの近郊エリア)の発展③本学の今後の発展、などに貢献するものとされている。プレゼンテーション大会は1グループあたり15分間の時間が当てられ、テーマを選択する際の思考力、メンバーが一丸となって内容をまとめる力、実践的で将来役に立つプレゼンテーション能力などが審査対象となり、発表の仕方(発声や言葉、時間の使い方など)や内容(論理的な構成、専門用語の解説方法、結論の説得性など)、質疑応答での的確な受け答えなどが採点され、最高の賞となる最優秀賞、2番目の優秀賞、3番目の特別賞(各賞1グループのみ)のほか、奨励賞(複数)、参加賞(同)が与えられる。

特別賞を受賞したワインプロジェクトのメンバー

 今回は最優秀賞の該当グループはなく、優秀賞に若者の海外離れの抑止策として、遊び感覚で「旅ガチャ」を取り入れた「まずは一歩‼ 旅ガチャで海外へ踏み出そう‼ ~若者の海外離れの抑止策~」(グループ名・みゃくみゃく、指導教員・角谷由美子准教授)、特別賞には「ハンガリーと神戸をつなぐ貴腐ワインの認知度向上に向けて」(同・ワインプロジェクト、同・上田恵美子教授)がそれぞれ選ばれた。

 また、奨励賞は「スニーカーブランドの人気要因解明」(同・トリアシ、同・山本ひとみ教授)、「共稼ぎ家庭における育児の負担は誰に担っているか」(同・チームハーモニー、同・宮昊君専任講師)、「ファッションとMBTIの関係」(同・Types、同・山本ひとみ教授)、参加賞は「なぜ着物は消えないのか」(同・KIMONO、同・山本ひとみ教授)、「幸福度」(同・幸福チーム、同・宮昊君専任講師)となった。 

 経済学部国際文化ビジネス・観光学科3年の女子3人グループ「みゃくみゃく」が選んだテーマの理由は「ゼミの中で若者の国際的な学習が遅れていると学び、どのようにすれば海外へ行こうと思うのか、少し遊び心を入れて考えてみました」という。国際理解教育を深めるきっかけを作るには、第一に海外に行きやすい環境を作ることを挙げ、航空会社「Peach」が展開しているサービスの「旅ガチャ」に着目。旅行会社と提携して国内10路線のペア航空券と現地ホテルの宿泊券をセットにした格安の「宿付き旅くじ」をカプセルに入れて利用者に引かせるもので、発売当日に完売したという人気商品。みゃくみゃくはこの旅ガチャと神戸空港の国際線とのコラボを提案。「初めての海外旅行は神戸空港が最適」とアピールし、行き先をソウルや台北、北京やダナン(ベトナム)などに設定。対象期間をアジア旅行シーズンの閑散期を狙った5~6月、11~2月として若者の国際線利用を促進するテーマをプレゼンテーションした。

前回に続いて優勝を受賞したみゃくみゃくのメンバーと
指導教員の角谷先生(左)
優秀賞に輝いたみゃくみゃくの発表で
ははきはきとした分かりやすい説明が光った

 みゃくみゃくは前回も神戸空港などをテーマに挙げて優秀賞を獲得した。メンバーの入川呼桃(こもも)さん(21)=沖縄県石垣市出身=は「今回は最優秀賞を狙っていたので悔しい思いはあります。質疑応答で思うように答えられなかったのが残念でした」と唇をかんだ。それでも、名城悠妃(はるき)さん(21)=同県浦添市出身=は「アルバイトなどでみんなの予定を合わすのが難しかったので、一人一人が役割を決めて頑張りました。今回もそれが賞につながりました」と喜んだ。トップになれなかった前回の経験を生かして今回取り組んだという福田柚葉さん(21)=大阪府出身=は「前回はライバルが企業に出向いて体験した写真や現場の声を入れていたので、今回、私たちは航空関連企業2社に意見を伺い、発表に反映してアピールしたことが結果につながったと思います」と胸を張っていた。