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ファッション業界の未来を考えるシンポジウムを本学で開催
経済学部・山本ひとみ教授のゼミ生も参加
ファッション業界の第一線で活躍している教育者や実業家を招き、「ファッションの未来 教育とビジネスの現場から考えるイノベーション」をテーマにしたシンポジウムが9月8日に本学で開催された。主催したファッションビジネス学会の副会長を務める本学経済学部の山本ひとみ教授のゼミ生(2~4年)も参加し、今後のファッション業界について学んだ。
2人が基調講演し、大阪文化服装学院の豊田晃敏理事長は「日本でファッションを学ぶなら…?第一想起されるために。存在をかけた改革と取組み」と題して熱弁をふるった。主に衣料事業と雑貨事業を中心に若年層を中心に支持を集めている「パルグループホールディングス」(本社・大阪市)の経営企画室の井上真央さんは「新規事業を担うファッション人材を考える」をテーマに運営する複合型商業施設などの取り組みを紹介した。
特別講演では本学経済学部の田端昌平学部長と山本教授がそれぞれ登壇し、「神戸国際大学が取り組むグローバル人材を生み出すバックキャスティング教育」について説明。バックキャスティング教育とは学生が将来なりたい姿や目指す職業を想定し、そこから逆算して必要な学びを設定、実践していく教育手法。専門科目の教員が理論に基づいて科目構成し、講義内容などを示した計画書を作成して授業を実施。並行してキャリアデザイン科目(単位取得科目)を推進し、キャリアセンターの業務と個別カウンセリングとの連動を重視。中小規模大学ならではの特性を活かした運営で、50校を超えた国内外の協定大学や、企業との連携を通じて、グローバルな教育環境のもとで体験型のマネジメント教育を展開している。

経済学部の田端学部長

ゼミ生たちも自身の将来と重ね合わせるように登壇者らの言葉に耳を傾けた。同学部国際文化ビジネス・観光学科4年の浜ののかさん(22)=群馬県太田市出身=は「デザインというものにあこがれていましたが、何も学んでいないので発想力がどうかなと思っていました。でも『デザインは思いつくものでなく、探すものだ』と聞いて自分もリサーチをたくさんすればできないことではないと思いました」と言葉を弾ませた。卒業後の来年4月からは関東地方に戻り、アパレル企業に就職する予定で、市場調査に基づいて商品を買ってもらうための適切な価格、時期と場所、数量で供給する戦略的活動となるマーチャンダイジングの仕事に就く。「新しい事業を展開する場合、一人一人の背景を知ることが大事だという話もありました。思っていた多様性よりもっと広い視野をもって新しいことに挑んでいきたい」と目を輝かせた。
シンポジウムが行われた9月8日が20歳の誕生日だった同学科2年の平井翔太さん=富山市出身=は「複合型商業施設の話が面白かった。将来は起業して同じような仕事をしたいので、どういう仕組みでどのようなプランニングをしているか興味深かった」とうなずいた。隣の席で参加した同学科2年の甲元亜希さん(21)=岡山県津山市出身=とは卒業後に一緒に起業することを約束している。甲元さんは「僕がアイデアを出して、彼がそれをディレクトしていくことになっています。どういう起業をするかは企業秘密です」とそろって笑みを浮かべた。将来を見据えたシンポジウムに2人は大きな刺激を受けたようだ。
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