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前回1.5倍の773人が参加 「参加して良かった」が99.7%
9月15~19日実施の「からだ年齢測定会」で
本学のリハビリテーション学部が主催する「からだ年齢測定会」が9月15日から5日間行われ、神戸市内外の地域から前回を1・5倍も上回る773人が測定に参加した。歩行年齢、血管年齢、体力年齢、肺年齢のほか、身体組成、骨密度などを教員指導の下で理学療法士を目指す学生が測定し、その結果をもとに今後の健康な身体づくりをアドバイスした。参加者のアンケートによると99.7パーセントの人たちが「参加してよかった」と回答し、「丁寧な説明が良かった」「次回も参加します」「来年は94歳の夫を誘います」などの声が届けられた。
一日平均の参加者は155人。予約制とはいえ、測定会場にはひっきりなしに人が訪れた。まだ後期の授業が始まっていないため学生の姿がほとんどいないなかで学内に久しぶりに人の姿が目立っていた。兵庫県西宮市から訪れた派遣社員の国須慶子さん(52)は昨年に続いて2回目の参加。病院の検診で糖尿病予備軍と診断されて管理栄養士の指導を受けているなかで前回の測定会では体重過多と指摘され、この一年間は生活習慣を改善。「73キロあった体重は現在60キロになりました」と胸を張る。ただ「肺年齢が前回の70代から80代になってしまった」と頭をかく。学生から「プールで泳ぐとか筋トレをした方がいいとアドバイスされました」と話し、来年までの課題がまた見つかった。
夫婦で初参加した藤丸洋子さん(66)は本学近くのマンションに30年以上も住んでいるが、「リハビリテーション学部があることは知りませんでした」と打ち明けた。ウォーキングが日課。肺年齢、血管年齢で50代の結果を喜んだが、体力年齢では筋力不足を指摘された。「手をしっかり振ることを意識することが大切」とアドバイスされ「丁寧に教えてくれるのでうれしかった。これからもたくさん歩きたい」と意欲が膨らんだ。
測定後の参加者のアンケートからは「「職場で行う健康診断では分からない健康状態を客観的に知ることができたのが良かった」「夫が94歳です。普通に過ごしていますが数字が出れば励みになる。来年は誘います」などの声がつづられていた。

のどをからした菊田さん

図った村上さん㊨

連日の大盛況は学生たちにも大きな励みになったようだ。肺年齢を測る呼吸機能検査計(スパイロメーター)を担当した同学部3年の菊田怜音さん(20)=神戸市出身=は5日間皆勤で一日平均50人を計測。「しっかり息を吸って、さあ、はいて」という掛け声も測定には大事なことで「のどがかれましたが頑張りました。参加された方とたくさんコミュニケーションをとれました」と白い歯をのぞかせた。来年は4年生となり、目指す理学療法士の国家試験が控えている。「測定会は参加している学生にとっても貴重な経験になります。来年は試験勉強しながら参加します」と言葉を弾ませた。
趣味は料理と釣り。釣った魚をさばいて家族や知人にふるまっているという同学部3年の村上芹梨奈さん(21)=愛媛県出身=は「体の中のことを知らなかった方たちが血液や骨の状態を知り、これからの目標を掲げてくださったのがうれしかった」と満面に笑みを浮かべた。アドバイスした参加者から「自分の体のことを知ってよかった。来年も来ますよ」と声をかけられたそうで「生活習慣の改善に役立っていると思うのでもっともっと知識を増やしていきたい」と将来を見つめる。

休日を利用して応援に駆け付けた
昨年3月に本学を卒業し、現在は京都市内の病院に勤務している理学療法士の浅野虎之介さん(22)=京都府福知山市出身=は休日を利用して一日だけのお手伝い参加した。「現場では大学で勉強したこと以外の、経験したことがないことばかり起こります。患者さんと向き合い、一緒になって治していこうと思わないと通用しないと感じています。学生の時からこういう経験(測定会)ができるのは良いこと」と受け止め、教員への恩返しや後輩の応援のために駆け付けた。
5日間で800人近くの人々が足を運び、一日45人態勢で臨んだ学生たち。参加者にも学生にとっても貴重な機会となる測定会は、今後も大きな反響を呼ぶことになるはずだ。
