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神戸国際大付高の金山基柱さんが神戸市長を表敬訪問

全国高校総合文化祭で文部科学大臣賞受賞

 今年度の第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)の写真部門で文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した神戸国際大付属高校写真部の金山基柱(きじゅ)さん(3年)が8月1日、神戸市中央区の神戸市役所を訪れ、久元喜造市長らを表敬訪問した。

 同校の杉之内裕校長と写真部顧問の渡邊陽介広報部副部長らとともに同市役所を訪れた金山さんは「まだ(受賞した)実感がわかない」と言いながらも、久元市長に高校日本一を意味する同賞の受賞を笑顔で報告した。

久元市長と懇談する金山さん(中央)と神戸国際大付属高校の関係者ら
久元市長を表敬訪問した金山さん

 受賞作品のタイトルは「在りたい」。写真は、まず男子高校生が左側を見ている横向きの姿をモノクロで撮影し、その上半身の部分を白い額縁の中に収めた。次に制服姿の女子高生を左向きで立たせ、その上半身の部分に白い額縁が重なるように構図をとり、下半身は女子高生になるようにしてカラー撮影したもの。右上には額縁を掲げている人の腕も入っていて機械的でなく、人間味を表している。

 金山さんは「あるべき姿でありたい、という意味を込めました。日本人は自分を出せない人が多いので、あなたは自分のなりたい姿を抑えつけていませんか、と問いかけています」と説明。人それぞれが持っている「在りたい姿」を見つめて、それに向かって表現していこうと作品は呼びかけている。

 同文化祭は「この作品は心の中を移している写真を掲げている。見る人に様々な想いを投げかけているようで、見る人により印象や内容の異なる表現になる不思議な魅力を持った素晴らしい作品」と評価している。

 久元市長も「この写真は瞳が見えない。だから、どこを見ているか、目を開けているのかも分からない。何を見ようとしているのかも分からない」と話し、人それぞれが何かを感じ取ることができる作品の不思議な力にうなづいていた

久元市長を表敬訪問した金山さん

 同校と神戸市は同校写真部の生徒が撮影した写真を同市の広報媒体に使用する連携協定を2024年に締結。同市のWEBサイト、SNS、広報紙などに写真が掲載されている。久元市長は「我々の意図に合うように撮っていただいているので大変ありがたい」と金山さんらに頭を下げていた。