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世界の旅行者に選ばれるKANSAIをつくる
関西観光本部の野村事務局次長
関西観光本部の事務局次長で、開催中の大阪・関西万博のEXPO2025関西観光推進協議会の事務局長も務めている野村昌彦さんをゲストスピーカーに招き、関西の観光を考える「関西の広域観光を進めよう—万博プラス関西観光を中心に—」と題した講義が7月15日、経済学部・北邦弘教授の国際観光論の授業で行われた。

インバウンドの回復状況などを説明する野村さん
関西観光本部は地域の豊かな暮らしや関西経済への貢献を目的として2017年に設立され、2府8県4政令市の自治体、関西経済連合会などの経済団体、関空エアポートなどの業界団体、府、県、市の観光連盟などの観光団体で構成されている。「住んでよし」「訪れてよし」の持続可能な観光を実現し、世界の旅行者に選ばれる「KANSAI」をつくることをミッションにしている。

野村さんはその取り組みを①インバウンド(訪日外国人観光客)の回復状況、②万博プラス関西観光(集中的な取組み)③広域観光圏KANSAI実現への取組み。以上の三つに分けて説明した。関西のインバウンドは大阪市、京都市に集中しているが神戸市の伸びしろは大きい。今年3月から神戸空港が国際チャーター便の運航を開始。30年には国際定期便の運航も予定されている。JR三ノ宮駅に隣接するバスターミナルが高層化されて27年オープン予定でバスを使っての国内移動の関西の中心地となりそうだ。野村さんは「大阪市や京都市と比べたら神戸市内にホテルが足りない。インバウンドがさらに増える3年後くらいから観光産業は人材の奪い合いが起こる」と予想する。この講義を受講したのは2~4年生の学生。2年生が卒業を迎えるころは、観光産業に就職を希望する学生にとって引く手あまたの状況となりそうだ。