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留学生を育成から就労、定着まで一貫してサポート 

神戸外国人高度専門人材育成プロジェクト 

 介護の特定技能資格の習得を目的として本学に就学している留学生を、育成から就労、定着まで一貫してサポートする「神戸外国人高度専門人材プロジェクト」の交流会・合同説明会が7月9日、本学で行われた。同プロジェクトは神戸市と本学や同市内の大学、社会福祉法人謝恩会などが参画する大学都市神戸産官学プラットフォームが運営している取り組み。 

留学生の授業を見学する施設関係者

 交流会・合同説明会には同プラットフォームにパートナー会員として登録している施設や雇用を検討している施設の関係者のほか、特定技能試験に合格し、同市内で就労を希望している本学留学生24人が参加した。施設関係者らは留学生の授業を見学。同プロジェクト1期生で昨秋に就労した本学卒業生2人にインタビュー形式で行われた近況報告を熱心に聞き入った後、交流会では懇談した留学生の現状に触れていた。 

 1期生はインド、スリランカ、ベトナムから昨年4月に来日した9人で、同10月以降に8人が同市内で就労している。介護老人保健施設で働いている男性のグエン・ダン・タイさん(ベトナム)は「ベトナムで日本語を勉強してきましたが、大学でも勉強できたので今は緊張しないで話せます。施設の方が応援してくれるので利用者さま一人一人を大切にするように心がけて働いています」と報告した。私生活では「神戸の街が大好きなので休みの日は山登りやハイキングを楽しんでいます。一人暮らしで朝食、夕食は自分で作っています。日本のカレーライスが大好きです」と白い歯を見せた。 

一期生のハンサニさん(左)とタイさん

 女性のデームニ・ハンサニ・メヲーディヤ・ピリヤダルシャニーさん(スリランカ)は特別養護老人ホームで昨年秋からアルバイトし、今年は正式な職員として働いている。「自分がやりたい仕事ができ、勉強もできる。それで給料がもらえる。日本で長く仕事をして、スリランカに帰ったら教える立場になりたい」と夢を膨らませている。「私の施設はスタッフが親切。利用者さまが笑顔で過ごせるようにサポートしています」と持ち前の明るさでお年寄りの笑顔を引き出している。 

 現在の留学生は今年4月に来日した3期生。インド、スリランカ、ベトナム、ミャンマー、インドネシアの5か国から集まった。24人は施設関係者との交流会では勉強中の日本語に笑顔を交えて自己PRに努めた。ミャンマーから来た女性のテッテッリンさんは「リハビリの病院には赤ちゃんから100歳以上の患者さんがいると聞きました。介護の勉強をもっとして患者さんたちの気持ちを考えて病院に貢献したい。(患者さんの)年齢の幅が広いのでこれからいろいろなことを覚えていきたい」と大きな目を輝かせていた

交流会で施設関係者らと懇談した留学生たち

 交流会を終えたある施設の関係者は「留学生のみなさんは日本語をよく理解しているからすごい。性格も明るい人たちばかり。できることなら全員を採用したいくらいだ」と対面して感じた留学生たちの意欲の大きさに感心していた。