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臨床実習前のシミュレーション実技試験を行いました

11月末から始まる臨床実習Ⅱ(評価実習;3年生)に備え、技術面や臨床能力の強化を目的としたシミュレーション実技試験を実施しました。

この実技試験は、OSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験;通称「オスキー」)と呼ばれ、学生の臨床能力を評価するために開発されたものです。

写真は中枢症例での歩行介助の様子         

この試験の大きな特徴は、「問診や検査等の技能」や「態度やコミュニケーション能力」を得点化でき、学生自身の習熟度が理解しやすくなることです。

写真は立ち上がりの準備

本学では、試験用に複数の模擬症例を設定し、例年、模擬患者役は4年生が務めます。受験学生は、模擬症例に対して、問診や指示された検査測定を行い、その結果を説明したり、適切な動作介助を行ったりしました。加えて、関連する口頭試問も実施しました。

評価者には、本学教員だけでなく、臨床実習でお世話になっている近畿圏の病院・施設勤務の先生方をお招きし、実践さながらに、熱心なフィードバック指導が繰り広げられました。

実技試験で見受けられた「良かった点」や「改善すべき点」、および患者役の4年生からいただいた意見は、後日、受験学生全員で共有し、個々に気付きを得る機会を用意しています。このような経験を通して、臨床実習に向けて、更なる実技面や対応能力の向上を目指します!

今年度は、新たな取り組みとして、試験終了後に外部講師の先生方と模擬患者役を務めた4年生と本学教員とで意見交換会も実施しました。実習に向けた学内教育の在り方についても貴重なご意見を沢山いただき、今後に向けて大変貴重な時間となりました。

ご協力いただきました外部講師の先生方にも深く感謝いたします。

受験学生のコメント(リハビリテーション学部理学療法学科3年生)

実技試験対策のために夏休み頃から事前勉強に取りかかりました。試験が近づくと、講義終わりから夕方までほぼ毎日、実習室で実技練習をしていました。

試験本番では、整形疾患の検査測定で焦ってしまい、教員や外部の先生、患者役の先輩に緊張が伝わってしまいました。しっかり練習をして臨んだつもりでしたが、スムーズに実施するためには、実技練習をさらに重ねなければならないと感じました。

また、採点者の先生から「落ち着いてゆっくりやっていけば大丈夫」とフィードバックをいただいたので、今回不十分だった点も含めて改善していけるようにしたいです。11月末からの臨床実習までに実技練習に取り組みつつ、必要な知識をつけていきます。