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神戸青年会議所主催「学生プレゼンテーション」において、学生がホテル ラ・スイート神戸に対し新規事業の提案を行い、最優秀プレゼンテーションとなりました

一般社団法人神戸青年会議所は、“私たちのまち「神戸」”を「明るい豊かな社会」、「元気なまち」とするための事業を複数展開しています。その一つである青少年育成事業において、学生による新規事業の企画発表を行う「学生プレゼンテーション」が開催されました。

「神戸の学生が、自分たちでビジネスのアイデアや事業をつくりあげる体験を通して、起業を将来の選択肢として持つこと。」を目的に実施された今回のプレゼンテーションですが、株式会社ラスイートが運営するラグジュアリーホテルである、「ラ・スイート神戸」に対して、新規事業を提案するというテーマで行われました。

本学からは経済学部の北邦弘ゼミと上田恵美子ゼミに所属する3年生が参加しました。4月に行われた説明会以降、ホテルの調査・分析を通し課題を見つけ、企画を構成しました。また、現地視察の際にホテルの副総支配人へのインタビュー調査も実施することで、企画のブラッシュアップをし、発表準備を進めました。2021年7月13日(火)、各ゼミの代表者たちは、ゼミのメンバーで考えた企画について、株式会社ラスイートの総支配人・副総支配人、神戸青年会議所会長をはじめ会員の皆様へ、プレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションのトップバッターは経営学を学ぶ上田ゼミでしたが、Googleトレンド調査や独自に行ったアンケート調査結果をもとにした、若年層をターゲットとした企画を提案いたしました。

発表後には、「情報収集がうまくしっかりと分析できた、ホテルマンから出てこないような斬新な企画もあり、ビジネスチャンスを感じた」と講評いただきました。

次に観光学を学ぶ北ゼミの学生は、顧客層を広げ、対象に合わせた複数の企画を提案しました。ホテルの特長を生かした新しいイベントなど話題となる取り組みを、実際の運用から得られる効果まで紹介していきました。

「具体的にイメージができる提案でした。ターゲットに合わせたSNSの活用なども提案に盛り込まれると良いと思います。」とコメントいただいています。

その後、他大学の企画提案を経て各プレゼンテーションの採点が行われました。その結果、みごと北ゼミの学生が最優秀プレゼンテーションとなりました。ホテル ラ・スイート神戸の檜山総支配人からは、「調査したデータをどのように扱うかというのは非常に難しいが、きちんと分析されていた。その上で、何をするのか?ということが詳細に訴えかけることができていたプレゼンテーションでした。」と、全体講評の中で北ゼミの学生発表についてお話いただきました。

北ゼミ学生コメント「提案にあたり、いくつかゼミをチームに分けて、現状分析や他の競合ホテルの調査を行いました。新型コロナ感染症による緊急事態宣言下での準備でしたので、対面で集まることができずZoomやLINEを使っての打ち合わせは大変でしたが、みんなで意見を出し合い完成した企画が評価されたのはうれしく思います。今回、このような機会をいただき、非常に良い経験をすることができました。ありがとうございます。」

国際文化ビジネス・観光学科
3年 碇子 歩さん

上田ゼミ学生コメント「最初はなかなか意見が出ませんでした。そんな中、ラ・スイート神戸様を視察させていただく機会があったのですが、ホテルの雰囲気や受ける印象など、実際にその場にいないと分からないことを感じることができました。そこから皆の意見が飛び交うようになり、1位を目指して企画しました。悔しい結果になりましたが、この経験を今後の活動に生かしていきたいです。」

経済経営学科
3年 石橋 総司さん

上田ゼミ学生コメント「中間報告後も調査を続けた結果、一度企画を考え直すことになりました。発表までの限られた期間で集中して企画立案をした経験は、自分たちにとってプラスになったと思います。発表は手が震えるほど緊張しました。また、負けたのは悔しいです。ですが、こういう機会があって少しずつ成長できると思うので挑戦できて良かったです。ありがとうございました。」

経済経営学科
3年 西垣 卓真さん

企画を考える学生のサポートについてくださった、神戸青年会議所 青少年育成委員会 副委員長で川崎青果株式会社代表取締役の川崎社長は学生たちに対し、下記のようなコメントを下さっています。

私が皆さんに経験して欲しかったことの一つは「緊張」です。学生の殻を破り、社会に出ていくとき、または新しい世界に足を踏み入れる時に、我々誰しもが「緊張の場面」に出くわすと思います。その慣れないことに触れ合う機会こそ、成長の刺激になると考えました。
今回、私のような知らない社会人との交流機会であったり、先生に「自分たちで企画進行しなさい」と言われた瞬間や、実際のプレゼンテーションなど、きっと無意識にも様々な緊張感に触れ、それにより感性が磨かれたことと思います。今後も自分から「緊張の場」「慣れない機会」に身を置く勇気をもってほしいです。

今回の企画立案・発表について、上田恵美子准教授は、「当初、学生たちは馴染みのない高級ホテルについて、自分たちの目線でしか企画を考えられませんでした。ですが、神戸青年会議所の川崎社長とともにホテルの視察をしてからは、現状分析にも鋭い意見が出始め、アイデア出しの集中力が急速に高まりました。今回の事業企画やプレゼンテーションを通して、自らの力で社会を変えていく楽しさや、充実感を体験できたのではないかと思います。彼らがこれからの社会で活躍していく上で大きな一歩となるはずです。」と講評しています。

また、北邦弘教授は、「今回はコロナ禍の中で、対面での議論ができないなか、学生たちはラ・スイート神戸というすばらしいホテルに対し、どのような課題があるのかをまずしっかり調査するところから始め、彼らで議論し柔軟な発想を提案できたと思います。 学生たちには色々事にチャレンジする力、何事に対しても問題意識を持ち取り組む力をつけてほしいと思っています。今回は代表者4名によるプレゼンでしたが、この様な経験をゼミ生皆が経験できるよう、今後も機会があれば取り組みたいと思います。」と講評しています。

■リンク
一般社団法人 神戸青年会議所
ホテル ラ・スイート神戸