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モチーフは「幸せと友情」 青いチューリップに思いを乗せて本学チャペルで模擬挙式

来年4月に福永ゼミ3年生10人が実施

 経済学部国際文化ビジネス・観光学科で「ブライダル産業論」を学んでいる福永有利子教授のゼミの3年生10人が2026年4月に本学チャペルで疑似挙式を行う。新郎や新婦、司会進行などを学生が務め、式後にはガーデンエリアでフラワーシャワーやケーキカットも予定している。ポスターやウェルカムボード、挙式で使うリングピロー(結婚指輪を置くもの)などもすべて手作り。年内の完成を目指し、後期からの制作に向けた準備が着々と進められている。

 7月までの前期は、式のコンセプトやテーマカラー、ポスターやウェルカムボードの内容などを全員で話し合って決めていった。テーマカラーは「青」で「海外では結婚式の際に花嫁が青色の物を身に着けると幸せになると言われています。その由来から学生たちが決めました」と福永教授。メインの花をチューリップにして幸せになる青色と組み合わせ、花言葉に「友情」の意味がある青いチューリップをテーマモチーフとした。後期の制作では青いチューリップをブーケやポスター、ウェルカムボードに描いていく。新郎は学外の男子学生を起用するが、新婦はゼミの学生が務める予定だ。

アクリル板を使ったウェルカムボードの制作を担当する学生たち

 福永ゼミでは7月23日に神戸市中央区の神戸メリケンパークオリエンタルホテルを見学。本学卒業生のホテル職員の案内で「ガラスの宝石箱」と呼ばれているチャペルや神戸の街が見える客室、宴会場などを見て回った。客室はテラスに出て海の景色を楽しめ、ブライズルームとしても利用できる素敵な部屋など。見学した東垣美端希さん(兵庫県出身)は「細かな工夫に感銘を受けました。目に見えないサービスの力を肌で実感でき、貴重な経験になりました」とゼミに提出した体験レポートで報告。ブライダルプランナーとしての接客方法を知り、「最初の1、2分で相手を見極めてアプローチの方法を変える点や自分のプライベートを開示して一方通行にならないコミュニケーションの重要性など非常に勉強になりました」とつづった。

チャペルを見学する学生たち
ホテル見学を終え、ホテル職員らと一緒に記念撮影した福永ゼミの学生たち

 チューリップの起用を進言した壇上胡美さん(神戸市出身)は「私はチューリップが一番好きな花なのでみんなにお願いしました。後期はそれぞれのチームに分かれて制作しますが、全員の認識が一致していなければテーマに合わなくなります。全員で作り上げていくためには友情が大切になります」と青いチューリップに込めた思いを強調した。ホテル見学では「チャペルを見ただけで(模擬挙式の)モチベーションが上がりました」と満足したようで「大学のチャペルでもすてきな挙式をしたいと強く思いました」と意欲を見せている。