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地域住民といっしょにコグニサイズ 模様はケーブルテレビで放映

リハビリテーション学部の3年生5人

 リハビリテーション学部の3年生が理学療法演習Bの授業の一環として地域の人たちと一緒になって取り組む健康体操教室が7月4日、神戸市東灘区向洋町中の「六甲アイランドRICアメリオ」で行われた。参加したのは地域のお年寄り12人。健康チェックし、いすに座ったまま首や肩、上半身などのストレッチを行った後、グループに分かれてゲーム形式などの体操で1時間ほど楽しんだ。この模様をケーブルテレビの「J:COMチャンネル」が取材。地域密着型のニュース番組「ジモトトピックス」で同12日から放映される予定。

 お年寄りたちは3人ずつ4つのグループに分かれ、学生が一人ずつ加わって4人一組となり、椅子に座ってリラックスした状態で、コグニサイズと呼ばれている認知症予防の運動プログラムに臨んだ。足踏みしながら1~100までの数字を順番に数えたり、逆に100から1までを数えたり。さらに1~30までを数えながら3の倍数を言う人は手をたたいたり。二つの課題を同時に行うことで脳の働きを良くするとされ、転倒する可能性を抑える効果などがあるという。コグニサイズは英語の「cognition(認知)」と「exercise(運動)」を組み合わせた造語で国立長寿医療研究センターが開発したプログラム。お年寄りたちは間違えても笑顔でやり直したり、手をたたいて喜んだりと終始和やかなムード。どの組が一番早く100までを言えるかを競うゲームには真剣な表情で臨み、学生とともに勝ち負けを喜んでいた。

 進行係を務めた廣石咲楽(さくら)さん(20)=神戸市出身=は「運動の仕方をどうやって伝えていくかが難しかった」と身振り、手振りを交えての説明に汗を流していた。同施設での健康体操教室は年に4回行われている。いつも参加しているという富士井史枝さん(89)は「学生さんがやさしくしてくれたので楽しかった。なんか若くなったような気がします。石ころにつまずいて転んだ覚えがあるので、この運動を続ければ大丈夫だと思う。次回が楽しみです」と笑みを浮かべていた。

 耳が不自由なお年寄りもいたそうで、岡田はるかさん(20)=兵庫県豊岡市出身=は「聞こえない方でコミュニケーションをとってしまった。しぐさで聞こえないことがわかり、途中から対応できました。実習でないと分からないことだったのでいい経験になりました」とうなずいていた。

「ジモトトピックス」では映像が2~3分に編集され、12,13日は11時、17時、20時半、14~18日は7時、11時、20時半からの番組の中で放映される予定。