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楽しく学ぶ「新聞ができるまで」本学留学生が読売新聞大阪本社を見学しました

 毎日配達される新聞は、どのように作られているでしょうか。6月25日(水)、本学の留学生6名と職員2名が読売新聞大阪本社を訪れ、取材から配達までの過程を学び、高速輪転機などがある印刷工場を見学した後、編集局フロアを見学しました。

 一行は「新聞教室」で記念写真を撮った後、見学に出発しました。高さ10メートルもある巨大な輪転機がごう音を立てて回り、真っ白だった紙はあっという間にインキがのって新聞になりました。ジェットコースターのようなキャリアー装置が刷り上がった新聞を引き上げ、配達する販売店別に自動的に仕分けられていきました。見学案内スタッフの方から、この一連の作業を約2分半で終えることを聞き、留学生の皆さんからは「すごい!」「速いね」等驚きの声が上がりました。

 印刷工場見学後、編集局フロアも見学することができました。制作部門には様々な部署があり、それぞれが複雑かつ効率的に連携している様子が見て取れました。ひとつのフロアに計十数個、部署ごとに時計があり、記者の仕事は時間との戦いだなと感心しました。また、1日2回、編集会議を行う大きな楕円形の机が印象的でした。そこで各本支社をテレビ中継でむすんで同時に編集会議を開き、情報共有と紙面編集の意思決定を行っていて、そのスピード感にも感心しました。

 その後、留学生たちは「新聞教室」に戻り、読売新聞の創業からの歴史や新聞ができるまでのプロセスを紹介する動画を見ました。最後に読売新聞社の社員との交流も行いました。留学生からは「新聞記者になりたいと思ったきっかけ」「記者の勤務時間はどのように決まっていますか」「取材時一番楽しい経験」「インタビューをする際には、どのようにして欲しい答えを引き出すことができますか」等の質問をしました。新聞社の社員からは「大学卒業した後、皆さんはどのような進路を考えていますか」「どのようなイベントがあったら留学生の皆さんが参加したいですか」等の質問を通して留学生と交流しました。

 見学終了後、留学生から感想が寄せられました。

「読売新聞への見学は、とても興味深い体験でした。情報収集から記事の執筆、印刷まで、新聞が作られる一連の流れを実際に見ることができ、その丁寧さとプロフェッショナルさに感動しました。この見学を通して、新聞業界に対する見方が変わりました。実際の知識が広がっただけでなく、学習への意欲や将来の進路についても大きな刺激を受けました。」

「今回、新聞社の工場を見学させていただき、大変貴重な経験となりました。特に印象に残ったのは、印刷機のスピードと正確さです。短い時間に何千部もの新聞が印刷される様子は圧巻で、時間に追われながらも正確さを求められる現場の厳しさを実感しました。また、機械化が進んでいても、人の目での最終確認や細かい調整が必要な場面が多く、人の技術と責任感の大切さを改めて感じました。私は留学生として、日本の社会や働き方を学ぶ中で、「情報を正しく伝えること」の価値を改めて感じました。記者、編集者、印刷技術者など、多くの専門職が一つの新聞を作り上げていることに驚きと敬意を持ちました。そして、将来は母国と日本の間で、言葉や情報をつなぐ架け橋のような存在になりたいという思いがさらに強まりました。」

「読売新聞大阪本社を見学し、印刷の伝統と現代が融合する現場を目の当たりにした。巨大な輪転機が規則正しく稼働し、インクの香りの中、活版からデジタルへと進化するメディアの変遷を実感した。デジタル時代の中でも、編集者たちが紙媒体時代の厳格さ「入念な校正や熱心な企画議論」を守り続けている姿に感銘を受けた。このなんでも速い時代の中で、ゆっくり読み、じっくり味わう価値のあるものがあると改めて気付かされました。」