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第8回神戸国際大学地震津波に向けた防災・減災セミナー「災害時の避難および避難所について」を開催しました

 2024年1月7日(日)神戸国際大学2号館ミカエルホールにて、本学防災救命クラブDPLS(ディプルス)が主催する地震津波に向けた防災減災セミナーを開催しました。

 今後30年以内に発生する危険性が高いとされる南海トラフ地震に対し、私たちは地震や津波の被害を最小限にすることを常日頃より考えていく必要があります。神戸は29年前に大きな震災を経験しましたが、震災後に生れた人も多く当時の経験が伝承されていないことも考えられ、地震や津波に対する備え、また、防災・減災について考えていくことが重要なことから、2017年より継続して毎年開催しております。

 今年度は「災害時の避難および避難所について」をテーマに、自衛隊兵庫地方協力本部神戸出張所 所長 原田修明 氏と神戸女子大学 看護学部 助教 岸野 真由美(災害看護専門看護師)氏を招いて、災害時における要支援者および妊婦や乳幼児への対応について災害時の避難所の実情や現場の様子をお話しいただきました。自衛隊 原田所長からは令和6年能登半島地震について1月1日からの自衛隊の人命救助・道路復旧・物資支援・お風呂設置など各担当の動きや仕組みの説明とテーマ内容についてお話いただき、災害看護専門看護師の岸野先生からは避難所での避難者のストレスや、避難していない人も日常の災害報道が繰り返されることによるストレスなど心理的な側面からのお話もいただきました。そして最後に来場者の質問を受けディスカッションをおこない終了となりました。

この度は令和6年能登半島地震で被災された方々を支援するため、義援金の受け付けをさせていただき、19,061円の寄付をいただきました。皆さまからの多大なるご支援を賜り心より感謝とお礼を申し上げます。

【ご来場者の声】

■1月1日の能登地震を受けた直後とあり、現場第一線の話も交えて頂きながら、防災を改めて意識した内容だったように感じました。災害に対する備蓄の準備、対策などはもちろんのこと、避難所生活を送る上での精神的な支援といった観点からのお話を頂き、高齢者のみならず、子どもさんなどへの心理的対応といった、こころのケアの大切さ、重要性を認識した時間でもありました。地震のみに限らず、日本全国で災害が多発している今、我々ができることを考える良い機会だったように思います。改めて、家族でも話し合いを持ち、共有できればと思います。

■初めて防災・減災セミナーに参加させて頂きました。
私は阪神淡路大震災を経験しましたが幸いなことに避難生活を経験することはありませんでした。
今回の講義で先日発生した能登半島地震での活動や救助・救護活動する側の経験談や、各年代で被災された方々の身体的、精神的ケアが違う事を学びました。さらに、自己の行動変容として住んでいる地域の防災対策を知り、自分自身や大切な人を守る事が今後の課題となりました。

【参加学生の声】

■現役自衛官の原田先生と災害看護専門看護師の岸野先生の講義を聞かせていただきました。原田先生には自衛隊の災害時の活動内容や被災地での問題点を教えていただき、岸野先生には被災地における子供のメンタルヘルスや心理的応急処置、乳児への対応などを教わりました。避難所生活の中での問題点がかなり多くあることを改めて認識することができました。また、今後医療従事者として働いていく中で、もし自分が被災者になったときに避難所などでどのようなことができるか考える良い機会になりました。

■防災・減災セミナーの講演に参加して、災害時の自衛隊の活動や、子供への対応について学ぶことができました。災害発生から自衛隊の皆様が早急に活動され、日本各地から救助や支援を行って下さっていることを学びました。自分自身ができることは、今後の災害に備え災害への知識を深めると同時に、実際に避難訓練や被災した生活を行ってみるなどして、被災した状況を体験することで、新たな発見や対応などに気づくことができると思いました。

■防災減災セミナーを主催して、能登半島地震の直後の状況を踏まえてお招きした講師のお二人が話してくださったので大変有意義な会になったと感じています。また、来場された方々からも多くの質問があり、防災に対しての意識が向上したのではないかと思います。遠方から来られていた方もいらっしゃり、もっと多くの方々防災に興味を持っていただけるようにこれからも防災減災セミナーを後輩達に引き継いで欲しいと思います。