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11月24日(金)に、美術館の仕事を学ぶ授業において、神戸ファッション美術館の見学に行ってきました

11月24日(金)に、国際文化ビジネス・観光学科の学生33名が神戸ファッション美術館へ見学に行き、全館見学と特別展を拝観しました。
本学では、神戸ファッション美術館と協定を結んでおり、この授業では合同科目として運営しております。この科目ではファッションや観光と密接な関係がある美術館の存在意義を学び、どのように訴求しているのかを事例参照しながら理解を深めていきます。インターンシップと連動した内容で美術館の運営方法や業務を学び、履修終了学生の中からインターンシップ参加学生を選抜していくため、人気の科目の一つです。
当日は、学生たちは、神戸ファッション美術館・学芸部長 亀山正芳氏から全体説明を受け、その後全館見学、特別展「日本の切り絵7人のミューズ」見学(学芸部長の解説付き)をさせていただきました。
学生たちはとても貴重な機会をいただき、楽しく学ばせていただきました。

山本ひとみ教授コメント

本科目の見学は、特別展を見ることだけでなく館全体の施設環境と役割なども学習していくことを目的としています。学芸部長の亀山様から、全館を回りながらご説明をしていただき、最後に特別展の解説もしていただきました。神戸ファッション美術館の存在を理解していても行ったことがない学生が多いため、今回のように丁寧な説明を聞きながら館内を見学したことは、施設の建築デザインや役割を深く理解することができたようです。
特に特別展においては、その作品の解説を聞くことで興味をいだき、少しでも芸術に触れることの楽しさを味わってくれた様子です。毎年丁寧にご指導してくださる神戸ファッション美術館の皆様には大変感謝しております。厚く御礼を申し上げます。

岡 愛梨さん(3年生)

本日の見学会では、切り絵展が印象に残りました。切り絵についてじっくり見た事が無かったのですが、作者それぞれに特徴があってとても面白かったです。私は特に松原真紀さんの作品が印象に残っています。1枚の紙から、蜘蛛の巣に蝶が引っかかっている「本望」という作品を見た時は、残酷な世界のように感じましたが、タイトルの意味を聞いた時にイメージが変わり、作品の魅力をさらに感じました。また特別展の会場設営について、作品を守るための温湿度管理や照明の照度調整などの重要性を理解することができました。それと館内のライブラリーがすごくて、初版からあるvogueや、その他の雑誌を見て、ファッションについて勉強してみたいと思いました。
以前ファッション美術館には、友達と特別展を見に一度行ったことがありましたが、詳しくファッション美術館のことを知るのは、今日が初めてでした。日本で唯一のファッションを中心とする美術館とだけあって、ライブラリーの充実さだったり作品の保管工夫などしっかりされていて、さすがだと感じました。神戸市民の美術館として、大切にしていかなければならない美術館だと思いました。

孔 令涵 (コウ レイカン)さん(2年生)

今回の課外授業では、切り絵の特別展が素晴らしかったです。特に、「蒼山日菜」の極細レースペーパーカット。 彼女にハサミを与えるだけで、彼女は紙に新しい命を吹き込みます。 彼女の巧みな手は、蝶、花、筆記体などは繊細で美しく複雑な傑作を切り取ることができます。またおとぎ話に満ちていて、とてもロマンチックな自然をテーマにしたものが多く、芸術的で大変見事でした。「蒼山日菜」の作品を見て彼女の厳格さと忍耐力を感じましたので、何事にも優しく忍耐強く向き合うことの大切さを学びました。 日本で初めて切り絵の技術を知りましたが、中国にも切り絵の芸術があり、両者には明確な違いがあります。 中国の切り絵は、中国の伝統文化をより多く反映し、歴史的な情報を伝えています。 一方、日本の切り絵は、緻密さに重点を置き、作家の内面を追求し表現しているように思います。 この展覧会を通して、各国の芸術の違いを実感し、日本文化への理解を深めることができました。

七宝 音壮さん(2年生)

今回の授業で印象に残ったことは、美術館という建物はただ広い空間に展示物を飾っている訳では無いことを初めて知り驚きました。入ってすぐの展示室は天井が高く、そこに意味などないと思っていたのですが、それはファッション美術館ならではの衣装を展示する際に、上から吊るすために天井を高くしているとのことで、展示物をよりよく見せるための工夫だと知りました。建物の構造ひとつひとつにちゃんとした意味があるんだと感じました。
また、私はたまに美術館に足を運ぶことがあるのですが、展示会場に椅子を置いている会場はあまり見たことがなかったのですが、神戸ファッション美術館には色んなところに椅子が置かれていていました。周りを見てみると結構高齢者の方が多いような気がしたので、そういう方々への配慮として休めるよう椅子を増やしているのかなと思い、この美術館はどんな人でも楽しみやすい全年齢の方に向けた美術館なんだなと感じました。これから仕事や私生活をしていく上で、この美術館のように周りの方の配慮に長けた人間になれるように努力していきたいと思いました。
今回の授業は主に切り絵を見ましたが、特にびっくりしたのは立体的な切り絵があったことです。まず作り方も想像が全く出来なくてどう作ったのかとすごく考えたのですが全然分かりませんでした。ほかの作品は影を使った作品やとても細かい作品があり、すごく繊細に作られているんだと感じました。