NEWS

  • 学生の活躍
  • 社会連携

防災救命クラブ(DPLS)の学生が、発達が気になる子どもを対象とした体力とバランスを高めるトレーニングの指導をおこないました。

12月26日(木)に本学の体育館にて、神戸市東灘区社会福祉協議会および東灘区役所が主催する、発達が気になる子どもや、障がいを持つ子どもを対象としたトレーニングプログラム「元気アップジム」が実施されました。このイベントは神戸市障害者スポーツ振興センター監修のもと、本学の防災救命クラブ(DPLS)の学生がプログラムを考え、子どもたちに対して指導を行いました。

子どもたちが、楽しみながら体力とバランス機能を高めることを目的としたトレーニングですが、本学で実施するこのプログラムは今年で3回目となります。今回は幼児から小学校3年生を対象とした回と、小学4年生以上を対象とした回に分かれ、2部構成で開催されました。あいにくの雨模様でしたが、それぞれ1部5名、2部は10名の子どもたちに参加していただけました。各回ともバランスボールを使ったトレーニングに始まり、サーキット遊びやフライングディスクなど、子どもたちが楽しめる内容となりました。

元気に走り回る子どもたち

防災救命クラブ(DPLS部)の9名の学生たちは、3年生が中心となり約1カ月前から実施内容についての打ち合わせを続けていました。学生たちは楽しみながら取り組めることを意識しつつ、安全面に配慮した内容や体制になるよう心がけました。バランスボールを使ったトレーニングでは、不安定な中でも重心を保てるようにすることや、スムーズな体重移動ができるようになることを意識していました。また、全身運動が必要なサーキット遊びも、楽しみながら実施できるようプログラムを組み立てました。他にも、障がい者スポーツ種目としても有名なフライングディスクでは、投げる動作のバランス感覚を養いつつも、怪我のしにくい柔らかなディスクを使って子どもたちが思いっきり投げて遊べるようにしました。寒い季節にも関わらず、子どもたちはそれぞれ約1時間のプログラムで汗をかき、全身を使っての遊びを目一杯楽しんでくれました。

 

一つひとつ安心して取り組んでもらえることを意識しました。

参加した学生は「一つひとつを楽しんでもらえるようなプログラム作りを心がけ、うまく進行することができた。子どもたちや保護者の方に安心して取り組んでもらえるよう、事前に子ども一人ひとりに担当を決めており、部員にも気をつけるように徹底したことが良かったと思う。また、今回は1〜3年生の部員で実施したことで、今後に向けて後輩にも伝えることができた。(リハビリテーション学部3年生男子)」と話しています。その上で、「初めての場所に来た子どもたちに対して、もっと上手に説明ができるようにすることや、上手にリードしていくためには経験が足りないことを感じました。社会福祉協議会や神戸市障害者スポーツ振興センターの先生方の「子どもの気持ちをつかむ」声の掛け方などは見ていて勉強になった。」と話しています。

 

子どもたちと一緒に、学生たちも楽しんで取り組んでいました。

主催の神戸市東灘区社会福祉協議会よりお越しいただいた、子育て支援担当課長の小林様からは「初めて参加された方も安心されており、学生と子どもたちの触れ合いを嬉しく感じる。保護者からは「寄り添うように子どもの様子を見てくれる学生の対応に、彼らの優しさを感じる。」との感想をいただいており、実際にその通りだと思います。子どもたちも「大学生と遊べる」ことを楽しみにしていたようで、前回も参加されているお子さんからはすぐに参加のご希望をいただきました。45分という短い時間でしたが、保護者の方もひと時つきっきりの子育てから離れ、安心して楽しむ様子を見ることができた貴重な時間になりました。」とコメントをいただきました。

 

プログラムの最後は皆で「エビカニクス」ダンス

このプログラムに立ち会ったリハビリテーション学部の小枝教授は、「子どもたちと関わる経験により、学生たちは普段の授業では得られない“気づき”が沢山あったように思う。プログラム内容の良し悪しだけでなく、コミュニケーションなどはプロの関わり方から学んで欲しい。また、3年生の様子を見て、1・2年生も自分に足りない点を知ることや、次はこうしたという考えも芽生えたと思う。医療従事者となる上で、その気づきや思いを大切に伸ばして欲しい。そしてこのような機会にどんどん挑戦して欲しい。」とコメントしています。

神戸市東灘区社会福祉協議会様、東灘区役所様、神戸市障害者スポーツ振興センター様、そして何よりご参加いただいたお子様や保護者の皆様ありがとうございます。


■リンク
社会福祉法人 神戸市東灘区社会福祉協議会
神戸市障害者スポーツ振興センター
防災救命クラブ(DPLS)