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第一フロンティア生命保険株式会社との産学連携授業を行いました。

経済学部 経済経営学科の中村智彦教授による1年生を対象とした大学基礎論(7月23日実施)および、3年生を対象としたゼミナールⅠ(7月26日実施)において、第一生命グループである第一フロンティア生命保険株式会社(以下、第一フロンティア生命)より、企画総務部 兼 営業推進部のアドバンスト・インストラクターである松尾礼様にお越しいただき、金融リテラシーに関する産学連携授業を行いました。

授業は、第一フロンティア生命が開発したライフシュミレーションゲームを用いて行われました。このゲームは誕生・入学・就職・結婚・年金受給・終活といったライフサイクルに対し、「人生の選択」をし、マスを進めていくボードゲームです。

ゲームを通じて、人生における様々なお金の収入・支出を学べるとともに、円・ドルの交換といった為替要素もあるため、お金の大切さに加えて金融基礎知識を楽しみながら学べる内容となっています。

ゲームの紹介・体験後は、特別講義としてライフサイクルに応じて必要となる具体的な資金や、税金、相続時の金融資産ごとの特徴や保険の使われ方、さらには初心者向けの運用と、その際に為替をどう生かすのかといったお話をいただきました。

特別講師を務めていただきました第一フロンティア生命の松尾様は、「今はVUCA*(ブーカ)と呼ばれ、生きにくい時代と言われています。学生の皆さんは、将来サラリーマンになる方や、起業される方もいらっしゃる方もしれません。人生100年時代と言われる中で、自分の夢を叶えるためにも「お金」についてしっかり学んで欲しいと思います。
今回特に3年生の授業では、就職活動を前に、より深刻に将来を意識している様子が感じられました。この授業が、育ててくれた保護者の方に感謝する機会になるとともに、あらためて将来を考えるキッカケになれば嬉しいです。」と授業を振り返っています。

*VUCA(ブーカ)・・・予測が難しい社会経済環境を表した言葉。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字からなる。

参加した学生は「今まで将来のお金のことまで考えたことが無かったので、不安が大きくなりました。だからこそ、しっかりと勉強しないといけないと思いました。(1年生男子)」「お金の流れが分かりやすく勉強になるゲームでした。また、親が今まで自分のためにどれぐらいお金をかけてくれたかを知ることができました。これから将来のことを考えて就職活動に臨みたいです。(3年生男子)」とコメントしています。

経済学部の中村智彦教授は、「今回の連携事業の目的は、大きく二つあります。まず、成人年齢を18才に引き下げる「民法の一部を改正する法律」は2022年4月1日から施行されます。つまり、これまで保護者の同意が必要だった契約などが、自分たちだけでできることになります。そのために、学生たちへの消費者教育、金融教育が求められています。次に、人生100年時代と言われる中で、学生たち自身のライフプランニングが重要になっています。貯蓄、投資などの知識も、社会に出るために必要となっています。
 学生のみなさんは、これまで保護者頼みであまり知らなかった生活するために必要な金額を知り、その多額さに驚いていたようです。同時に世の中の経済の動きが、自分たちの生活に直結していることにも気づいたようです。
 今回は、第一フロンティア生命の松尾礼様に特別講義をいただき、今後、本学でのライフプランニング、金融教育の本格導入への新たな試みに取り組むことができました。心より、御礼を申し上げます。」と産学連携授業について振り返っています。

■リンク
第一フロンティア生命保険株式会社