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最優秀奨励賞に澤田さん 新賞の学部長賞は高瀬さんが受賞

リハビリテーション学部の成績優秀者表彰

 本学リハビリテーション学部の2025年度学位記授与式(卒業式)が3月14日に行われ、理学療法学科4年の卒業生65人を代表して朝山沙紀さん(22)=兵庫県立伊丹西高校出身=が下田繫則学長から学位記を受け取った。式後には同学部の成績優秀者表彰が行われ、最優秀奨励賞に選出された澤田敬介さん(22)=同県立赤穂高校出身=に同学長から表彰状が手渡された。優秀奨励賞に朝山さん、奨励賞に藤井和磨さん(22)=山口県・聖光高校出身=が選ばれた。また、学力だけでなく、ボランティアや地域貢献など学内、外の様々な活動に積極的に参加し、社会で活躍できる総合的な人間力を高めたことが評価される「学部長賞(人間力賞)」が今年度から制定され、その第1号に高瀬翔基さん(22)=兵庫県立神戸甲北高校(現・同県立北神戸総合高校)出身=が選出された。

 同学部の成績最上位者となった澤田さんは学位記授与式では卒業生を代表して答辞を述べた。受賞については「毎日の授業で先生の話をノートにとり、テストで頑張った結果です。入学した時から頑張るなら全力でやろうとやってきたことが(受賞に)つながりました」と笑みをのぞかせた。岡山県との県境に位置する兵庫県上郡町の実家から4年間、電車通学を貫いた。「(通学が)しんどくなったら(神戸市内で)一人暮らしをすることを両親と決めていましたが、最後まで続けることができました」と胸を張る。往復約3時間半の電車内はほとんど寝ていたという。「電車内ではリラックスし、帰宅後はメリハリをつけて勉強してきましたが、正直大変でした」と打ち明けた。中学2年の時にテニスをしていて左肩を痛め、理学療法士が真摯(し)に寄り添ってくれたことに感銘して自身も理学療法士を目指すことに。4月からは同県姫路市内の病院でその腕を振るう。長期実習時の先生の「患者さんの表情をしっかり見て、相手の感情を考えながらやることが大事だ」という言葉を胸に、患者に寄り添う理学療法士を目指していく。

優秀奨励賞を受賞した朝山さんは総代として学位記を受け取った

 優秀奨励賞を受賞して総代を務めた朝山さんは3年次の実習での「失敗」が、その後の背中を押してくれたと喜んでいる。患者さんが思っていたリハビリの認識と実習生が行えるリハビリとは違いがあり、それをうまく説明できなかったという。「心が折れそうになり、理学療法士を目指すのをやめようかとも思いました」という。しかし、入学時から「勉強を無理してやろうとはせず、少しずつでいいから習慣をつけ、量より質を高めることにこだわって取り組んできました」という努力家は、失敗後から丁寧な説明をするように心掛け、「災い転じて福となす」で自身の成長につなげた。4月からは生まれ育った同県伊丹市内の病院に勤務する。「小さなころにお世話になった方や顔見知りの方たちがお年寄りになるころ。『この人なら』と頼られる理学療法士になって地元の人たちを元気づけたい」と言葉を弾ませる。

 奨励賞の賞状を手にした藤井さんは「大学に入学し、失敗してもいいからできることを何でもやっていこう」と学内、外でのボランティア活動などに力を注いできた。パラスポーツの運営では「なかなか経験できないことなので、運営側で競技を支えられたのは今後にもつながっていくと思います」とうなずく。クラブ活動では、防災救命クラブ「DPLS(ディプルス)」に所属し、地域交流して防災や健康の重要性を伝えてきた。AEDの使用や心肺蘇生法の知識・技術を習得して「救急インストラクター」の資格も取得した。「4年間で最低限の活動はできたと思います。この経験を職場で生かしていきたい」と4月から就職する大阪市内の病院でも仕事以外の活動に目を向けている。大学生活の4年間を「幸せ」という言葉で表した。「実習では他の大学の学生や先生と知り合うことができました。この大学にもたくさんの仲間がいて、今後もその人たちとつながっていけることが幸せだと思います」と仲間の存在を胸に新しい職場に飛び出していく。

奨励賞の藤井さん(左)と学部長賞の高瀬さん
最優秀奨励賞を受賞した澤田さんはゼミ担当教員の辻下聡馬助教の等身大パネルと記念撮影して喜んだ

 新しい賞の受賞者第1号となった高瀬さん。「第1号はうれしいですね。学業の成績もいい感じで維持できたし、イベントなどでいろいろな経験ができたことが良かったと思います」と振り返った。2年次から2年間、DPLSの部長を務め、六甲アイランド内、外の中学、高校や高齢者の施設などで心肺蘇生やけがの手当てなどの講習会を開いてきた。ボランティア活動にも力をそそいだことも評価され、学部長賞につながった。ゼミでは、それまで自信過剰気味だった自身の性格に気づかされたという。「先生や仲間から指摘されて、初めてまわりからそう思われていることが分かりました」と頭をかく。「悪い面や改めた方がいいところを改善することができたのは、この大学に入ったおかげです。客観的に自分を見つめて行動していく、その基盤をつくることができました」と頭を下げた。就職する大阪府吹田市内の病院では「自分に体を預けてくださる患者さん一人ひとりをおろそかにすることなく、最後までその責任をしっかり果たしていく理学療法士でありたい」と目を輝かしている。