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神戸から能登・ミャンマーへ ~復興支援の環をつなぐ~
2025年12月20日(土)アンカー神戸において、神戸国際大学学術研究会2025年度第一回講演会を開催いたしました。
テーマは、『神戸から能登・ミャンマーへ ~復興支援の環をつなぐ ~
河田惠昭氏(人と防災未来センター長)をお招きし基調講演を、青田良介氏(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授)・灰谷貴光氏(能登町役場復興推進課主幹)・吉椿雅道氏(CODE海外災害援助市民センター事務局長)をお招きし、パネルディスカッションを行いました。
基調講演:『社会現象の相転移』を用いた事前防災を世界基準にする
圧倒的なご知見の深さを感じるご講演をいただきました。例えば大雨災害が起こりそうな時、避難所にどうしても行けない場合でもまずは家屋の2階で生活する。これだけで命は助かるのです。事前防災の大切さを声を大きく説いてくださる先生のお話はとても説得力がありました。
河田 惠昭 氏


パネルディスカッション:Z世代は自然災害にどう備えるか
阪神・淡路大震災から本格化した減災復興の知恵をほかの被災地にどのように伝えるかについて若い世代とともに考えました。
青田 良介 氏・灰谷 貴光 氏・吉椿 雅道 氏



それぞれの視点・角度から、防災・復旧・復興の考え方、リアルな現状をお話いただきました。
また若い世代に向けて、自分たちで何かやってるみることの大切さ、市民力の有用性、行政と市民が連携・協働することの大切さ、海外という場ではその土地の文化も大切な視点であるとメッセージをいただきました。例えばミャンマーは仏教徒の国なので、困っている人を助けるという文化が根付いており、復旧・復興には大きく影響していると。参加していた本学学生も他人事ではなく、自分事として熱心に聞いていました。


ミャンマー出身の本学在校生、自宅が被災した学生もいます。


本学防災救命クラブ(DPLS)所属学生たちも小学生のころから震災復興支援ソング『しあわせ運べるように』を口ずさみながら防災教育を受けてきました。ただ阪神・淡路大震災からは30年が経ち、防災意識が薄れつつあることも。。。。
もっと勉強して、災害時には自分が人に『こうしたほうがいい。』と言えるようになりたい


コーディネーターを努めた松崎太亮神戸国際大学副学長のゼミ生です。
Z世代のあとは、α世代というそうです。阪神・淡路大震災がボランティア元年とされているように、阪神・淡路大震災の経験と教訓を得たX世代、Y世代が『デジタルネイティブ』と呼ばれる若い世代の人に、あらゆることをつないでいくことが大切だと改めて考えさせられました。
当日、アンカー神戸には、サンテレビ・神戸新聞の方も取材に来てくださり、社会の関心度の高さがうかがえました。
世界中のあらゆる災害にあわれた地域の方々に改めてお見舞い申し上げますとともに、復旧・復興に向けてがんばっておられることにエールをお送りしたいと思います。私たちも様々な災害について、離れたところで起こっていることについても自分で考え、できることに取り組んでいきたいと思います。
神戸国際大学学術研究会
※2025年度第二回講演会は 2026年1月31日(土)神戸国際大学において開催いたします。
『漢方で元気に美しく』 ~池谷幸信氏~
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