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留学生といっしょに遊び いろいろな国の文化に触れよう

東灘区の夏休みこども体験スクールを本学で開催

夏休みこどもいろいろ体験スクールに参加した子どもたちと留学生

 神戸市東灘区が主催する「夏休みこどもいろいろ体験スクール」が8月22日に本学で行われ、同区内の小学生約30人とその保護者らが参加した。同区では同区内にある6つの大学で夏休みに小、中学生を対象にしたイベントを開催しており、本学では留学生14人が参加して「留学生とあそぼう! ~アジアの子ども流行の遊びを体験しよう!~」と銘打ち、各国の文化を紹介したり、それぞれの国で流行っている子ども遊びを体験したりと約2時間にわたって地域の子どもたちと留学生が交流した。

 参加したのは中国、ベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマーなどからの留学生で、司会からクイズやゲームなどの進行まで、すべてを担当した。ベトナム、インドネシア、ミャンマー、中国の留学生が母国の料理や観光地、音楽、小学生の生活ぶりやあいさつするときの言葉などを紹介。クイズでは首都や通貨、国旗などがどれかを問題にして各国の文化の違いを子どもたちに伝えた。

インドネシアで流行っているゲームに取り組む子どもたち

 ゲームでは小学生は4つのグループに分かれ、それぞれに留学生が加わって対抗戦で順位を競った。風船を膨らませて新聞紙などに乗せて運び、最後は尻で割るベトナムの風船ゲーム、背中から紐でつるしたペンをペットボトルのキャップ口から中に入れるインドネシアで流行っているゲームなどを楽しみ、グループごとに笑いや歓声に包まれた。

 同市立福池小学校5年生の女子児童は母親と妹の3人で参加。本学のイベントは3年連続参加となり、母親は「年々楽しさが増している様子」と留学生と楽しく話している子どもの姿に目を細めた。女子児童も「新しい国の留学生もいて、それぞれの国の魅力を聞くことができました。ベトナム料理やダンス、音楽を聞かせてもらった」と喜んだ。3年連続の「3」をミャンマー語で「トン」と呼ぶことも知り、「トンは覚えました」とうなずいていた。

子どもたちに笑顔で話しかけるティリさん
ギターで中国の伝統音楽を伝えた葛さん

 ミャンマー出身の留学生ティリ・ピィ・ゾウさん(20)=経済学部経済経営学科1年=は「参加する前は子どもたちに嫌われたらどうしようと思っていましたが、すぐに慣れて話してくれたのでうれしかった。私たちは遠いところから来て日本に慣れようと頑張っているので、子どもたちも日本だけでなくいろんな国の文化を知り、将来はいろんな国に行ってほしい」と声を弾ませた。ギターを持ち込んで中国の伝統音楽を紹介した葛仁鵬さん(25)=同学科3年=は「子どもの好奇心は大人より強いと思うので、このイベントは子ども目線で見たら面白いと思う。いろんな国の文化を知れば本当にいい勉強になると思う」と子どもたちと過ごした時間を喜んでいた。