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経済学部の学生が、独立行政法人 国際協力機構(JICA)関西との交流プログラムに参加しました

独立行政法人 国際協力機構(JICA/ジャイカ)は、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関として、青年海外協力隊など開発途上国への国際協力を行っています。

2022年3月19日(土)に経済学部の学生が、兵庫OV教員研究会(青年海外協力隊経験のある教員が運営する会)が主催する第45回春の研究会に参加しました。

この研究会は、協力隊員としての経験を教育現場に活かす方法を交流を通して考えることや、帰国後の教員のサポートなどを目的に実施されています。このたび、研究会のプログラムの一つとして神戸国際大学との交流会が実施され、留学生12名・日本人学生1名の計13名の学生が参加ました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、研究会はオンラインで実施されました。代表による挨拶や神戸国際大学の紹介から始まり、その後参加者全員による自己紹介を行いました。

協力隊経験者は海外派遣の経験や、現在勤務する学校について紹介し、本学から参加した留学生は、出身地や交流会に向けた意気込みについて話しました。

その後、ブレイクアウトルームに分かれ、協力隊経験のある先生方と学生との交流プログラムがスタートしました。留学生は出身の国についてプレゼンテーションし、日本人学生はJICA関西の職員より、青年海外協力隊事業について話を伺いました。

(写真)学内で参加した学生の様子

留学生によるプレゼンテーションは、自分のお国自慢をテーマに行いました。学生たちは出身国や地域のおいしい料理や、ベトナムの旧正月や伝統衣装のアオザイ、最近若者の間で流行している漢服について紹介しました。

その後は、質疑応答をしながら交流を深めました。食べ物の特徴や旅行先のオススメ、ベトナムの南北の違いや、中国では伝統文化に関する教育が盛んであるなどが話題になりました。

グループ交流終了後に全体で感想を伝え合いました、学生たちは、「お互いの国について知ることができて良かった。」や「楽しくて時間が足りないくらいでした。」と感想を述べています。

休憩を挟み、研究会の後半は協力隊経験者の活動・実践発表がありました。「国際協力のスタート〜青年海外協力隊Before After」をテーマに、派遣先での指導方法や、海外生活での失敗や困難だけでなく、日本人生徒に対して海外に興味を持ってもらうための学級指導方法なども紹介されました。

その後の質疑応答では、海外生活を経て変わった意識について活発な意見が交わされ、参加学生も参考になる話を伺うことができました。

また、最後にSDGsを授業で活用するためのプログラムが紹介されました。カードを使ってSDGsに興味を持ってもらう方法について、参加者も楽しみながら学ぶことができました。

研究会を振り返り、JICA関西相談役(兵庫OV教員研究会運営役員・ニカラグアOV、マレーシアOV)の前原美和氏から、「地域貢献をめざす神戸国際大学の学生さんたち、教育への貢献をめざす兵庫OV教員研究会、社会貢献をめざすJICA関西とがつながり、三者それぞれの立場で互いに学び合うことができました。
参加者より、『発表、発言する学生さんたちの一生懸命な姿に心を動かされました。』『留学生さんたちの日本語発表を聞きながら、自身が協力隊員として海外へ派遣され、その国のことばで自己紹介や日本紹介をしたときのことを思い浮かべ、日本語を学ぶ学生さんたちを応援する気持ちでいっぱいになりました』という感想がありました。また会える日を楽しみにしています。どうもありがとうございました。」とコメントいただきました。

■参加学生コメント

自分の経験を豊かにしたいと考え参加しました。交流会では、自分の学校生活や、出身の上海について話をしました。
自分の発表だけでなく、先生の話を聞くことも勉強になりました。海外でどうやって関係を築いていくのか、お互いの仲を深める方法など、留学生の自分にとって非常に役に立ちました。参加することができて良かったです。

経済学部 経済経営学科
1年 張 昕辰(チョウ キンシン)さん

JICAがどういった組織なのか、青年海外協力隊がどのようなことをしているかを知ることができて、良い機会になりました。将来海外に出ることに興味はありますが、コミュニケーションを取ることができるのか不安でした。
ですが、JICA職員の方から言葉の壁を越えることや、協力隊活動の魅力について直接お話を伺うことができ、安心することができました。世界に貢献できる人になれるよう、これからも勉強を頑張っていきたいです。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
1年 富岡 岬咲さん

■職員コメント

留学生は『自分の国自慢』をテーマに、どうすれば出身の国や地域のことを日本人に伝えられるかを考えながら準備しました。この経験を糧に、日本語力や表現力をもっと磨いてもらいたいと思います。
また、先生の活動・実践発表も海外で暮らす留学生にとって、非常に大きな学びになったと考えています。あらためてJICA関西の皆様や、先生方に感謝申し上げます。

学生支援センター
成松キムフン

(写真はサポートした学生支援センター職員)
左から櫻井佑大、成松キムフン、西村修子、郭丹

■リンク
・独立行政法人 国際協力機構(JICA関西センター
協力隊まつり2022*
 *国際協力に興味を持ってもらうことを目的に、隊のOB等が各国の紹介ブースを出展しを行うイベントです