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神戸市東灘区の御影にあるザ・ガーデン・プレイス 蘇州園は、旧財閥の別邸として建てられた大邸宅がルーツとなるウエディングバンケット＆レストランです。

今も当時の貴重な建築美や意匠をそのままに、現代風にアレンジした施設と美しい庭園の中「世界中から人が集まる特別な場所を」をビジョンに、結婚式やイタリアンレストランを運営しています。

見学後、学生たちは3つのグループに分かれ、発表のテーマを設定しました。後日、グループそれぞれで、入社1～3年目の若手従業員と入社10年前後のベテラン従業員に対して、3名ずつ約30分のインタビューを実施しました。

異なる立場の方にご協力いただき、視点の違いにより、同じ課題がどのように見えているのかを知り、広い視野と高い視座を持つことを通して、自分らしいキャリア感の醸成を目指しています。

学生たちは、訪問して分かったこと、村田総支配人とのディスカッションで分かったこと、従業員へのインタビューで分かったこと、他業界を調べて分かったことを元に提案をまとめました。

各グループ約10分の発表後は、村田総支配人より参考になったことや現在の取り組みについてお話しいただきました。制度の紹介だけでなく、実際の経営現場で起きたことをベースに詳しいお話しをしていただきました。

また、今回はウエディングプランナーサポートマガジン『ザ・プロフェッショナルウエディング』の発行や、ウエディング業界で働く人を応援するサイト『Wedding-JOB』を運営する株式会社ウエディングジョブ代表取締役社長の石渡雅浩氏にも参加いただきました。

■参加学生コメント

インタビューの結果、従業員の満足度が高く、さまざまな取り組みもされていた為、改善提案をするのは非常に難しかったです。ですが、インタビューを通して従業員の方と直接お話しをさせていたくことや、他業界の事例を調べて提案できたことは、社会人になるに向けて良い経験になりました。

企業が向けて取り組んでいることの多さや、従業員の家族のことをここまで考えている企業があるのだと知ることができ、しっかり自分に合う企業を見分けて就職活動をしようと感じました。また、石渡さんからのブライダル業界の事例も分かりやすく、とても勉強になりました。

提案の方向を決めて質問も考えインタビューをしましたが、それでも一人ひとりから聞き取ることのむずかしさを感じました。6名の方にインタビューさせていただきましたが、もっと深く掘り下げることができたのではないかと反省しています。この経験を今後に生かしていきます。

■担当教員コメント

ブライダル・ビジネスについて学習するため、神戸を代表するブライダル施設であるザ・ガーデン・プレイス蘇州園さまに全面的にご協力いただき、総支配人に『業務改善プラン』を提案するという難しい課題にチャレンジしました。
これまで数ヶ月にわたり施設見学や総支配人へのヒアリング、従業員へのインタビュー調査などをおこない、他にも課題図書の輪読や、先行研究リビュー、他業界を含んだ事例分析などをおこない、蘇州園さまが今以上に素晴らしい企業になるためのアイデアを検討しました。
発表会には村田総支配人だけでなく、業界誌『ザ・プロフェッショナルウエディング』の石渡編集長にも審査員としてお越しいただき、貴重なご意見や感想をお聞かせいただきました。本研究を通して、ブライダル・ビジネスに関する深い知識を得ただけでなく、グループ研究で0から1を生み出すスキル、他者を説得・納得させるためのロジカルなプレゼンテーションスキルなどについても学び取ることができたと感じています。

経済学部
服部淳一専任講師

■リンク
・ザ・ガーデン・プレイス 蘇州園

■ホテル・ブライダルを学ぶゼミの取り組み