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2020年度秋期神戸国際大学経済学部・国際別科入学式をオンラインで行いました

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年度秋期神戸国際大学経済学部・国際別科入学式は、ZOOMを使用しオンラインで行いました。

学長から新入生へ式辞を述べられた後、新入生一人ずつの名前が読みあげられ、神戸国際大学への入学を許可しました。式の最後には在学生から新入生へメッセージ動画があり、新入生はとても喜んでいました。

   

 

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

まだ、日本へ入国ができなかったり、大学へ来られなかったり、不安なことがたくさんあると思いますが、教職員や先輩学生がサポートしますので、困ったことがあれば遠慮なく相談してくださいね。

皆さんに早く会えることを楽しみにしております。

 

2020年度秋期入学式 式辞

経済学部と国際別科に入学される皆様、ご入学おめでとうございます。

新型コロナウイルス感染症のため、栄えある入学式が挙行できず、このような形で執り行うことには断腸の思いであります。しかし、皆様を本学にお迎えする気持ちには、いささかも変わるものではありません。

大学では何を学ぶのか。それは良き人間、良き市民になることです。この定義は一般的ですが、各大学はそれぞれが良き人間になるための独自の特色ある教育を行っています。本学では、創設者の八代斌助師の「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」という建学の理念に基づいた教育を行っています。この建学の精神は、高度な専門知識でもって人類に奉仕できる、貢献できる人材を育てるという意味と私は理解しています。本学は経済学部とリハビリテーション学部からなりますから、専門知識は経済学とリハビリテーション学です。これらの学問を修得するとは、どのような意味を持つのでしょうか?

それは、社会で「生き抜く力」を与えくれることにあります。現在世界は未曾有の事態が進行しています。新型コロナウイルスの感染者はいまや全世界で3千万人を超え、死者は100万人に達しようとしています。この感染症のパンデミックを予測した人は誰もいません。9年前の東日本大震災も同様です。このように我々の身の周りには予測できないことばかりで、確実なものの方が圧倒的に少ないのです。

何が生じるか分らない社会で必要なものが、「生き抜く力」です。リスクを予測できなくても、不測の事態が発生した時、あるいは困難に直面した時、勇気を持って対処することはできます。そのような能力が「生き抜く力」です。それは、課題を見つけ、その解決法を考え出し、それを整理し提案し、実行できるという一連の能力からなっています。探求心、解決力、提案力、実行力といってもよいでしょう。

このような能力は明確な定義もありませんし、それを高める公式もありません。それは学問や学習を通じて獲得するしかありません。その習得法は主体的、自主的な学習態度です。講義の中で、読書中に、あるいは日常生活の中で、何が問題か、その本質は何かを考え、その解決方を見いだし、整理して他の人に伝えられる。あるいは、見出した解決法を、他の課題にも応用し、実行する。これらの一つ一つの積み重ねが、結果的に皆さんの生き抜く力へと成長していきます。大学の講義やゼミナールでの学習は、知識を教えるのみではなく、皆さんの「生き抜く力」が身につくように手を差し伸べることにあります。

これからの経済学部、あるいは国際別科での学習が、本日入学された皆様の輝かしい将来の礎になることを願ってやみません。

神戸国際大学
学長 辻󠄀 正次