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関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画コンテストにおいて観光特別クラスの学生が優秀賞を受賞しました

一般社団法人日本旅行業協会(通称:JATA)関西支部と関西エアポート株式会社は、近畿2府4県の大学・短期大学・専門学校に在籍する学生を対象に、海外旅行企画のコンテストを実施しています。

このたび、経済学部 国際文化ビジネス・観光学科の観光特別クラス(担当:前田武彦教授)の3年生の学生3名が、第13回関空発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画の最終審査会でプレゼンテーションを行い、優秀賞を受賞しました。

このコンテストは、書類による一次審査とプレゼンテーションによる最終審査により行われます。一次審査通過後には担当の旅行会社が決まり、一緒に旅行商品を作り発表に臨みます。

本学の学生は『神秘の中東三る旅』をテーマに、レバノン・ヨルダン・イスラエルの3カ国を訪れるツアーを企画しました。一次審査通過後には、担当いただいた株式会社阪急交通社と打ち合わせを重ね、一緒に旅行商品をつくりあげました。

5月下旬には学生たちが会社を訪問し、企画会議を行いました。ツアーの見どころなど旅程に関することから、写真選びや説明内容など魅力の伝え方まで、様々な観点で打ち合わせを行いました。

株式会社阪急交通社の企画旅行本部の髙畑章担当部長と西日本営業本部 統括部オペレーション課の野上賢治課長からは、ツアー内容や発表だけでなく観光地の特長や歴史についても教えていただきました。

最終審査会は、2022年6月25日(土)に関西国際空港の関空展望ホール「Sky View」にて行われ、43企画から選ばれた7企画の発表がありました。企画内容と10分間のプレゼンテーションで審査が行われます。

最後の発表となる観光特別クラスの学生は、日本人にはなじみの薄い中東ツアーを選んだ背景や、遺跡や大自然を使ったアクティビティなどの見どころを紹介しました。

また、レバノン、ヨルダン、イスラエルと、長い間紛争関係にあるこれらの国を回るツアーについて、平和と友好の願いを込めた彼女たちの思いを発表しました。

株式会社阪急交通社の髙畑様、野上様からはプレゼンテーション前に激励をいただきました。また、同級生や後輩も応援にかけつけ、他大学のプレゼンテーションも含めメモを取りながら熱心に発表を聞いていました。

本学の観光特別クラスの学生は、惜しくもグランプリを逃しましたが優秀賞をいただきました。終了後に行われた講評では、素晴らしい企画が集まったことや、今後再開が期待される海外旅行について、学生のアイデアを生かしていきたいとお話をいただきました。

■参加学生コメント

阪急交通社の髙畑さんと野上さんには、企画立案打ち合わせだけでなくスライド作成まで何度も丁寧に教えていただき感謝しています。今回企画したプランは、日本人の渡航者が少なくあまり知られていない地域のため、どうすれば魅力が伝わるか発表を工夫しました。日本で体験できないことをアピールポイントとして、死海の浮遊体験や泥パックなどは特に力を入れました。
他大学や専門学校の発表を聞き、もっとプレゼンテーションの技術を上げたいと思いました。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
3年 平佐 友梨乃さん

スライド作りは写真選びや表現に悩むことが多かったです。そのたびに、野上さんには昼夜を問わずメールで相談をしていましたが、いつも快く相談にのっていただき、なんとか発表を迎えることができました。練習を頑張ったおかげで、緊張せずに発表することができました。
ずっとこの企画を考えていたので中東への興味が高まりました。いつか自分もヨルダンのワディラム砂漠で、絶景を見ながらテント泊をしてみたいと思います。他の発表も企画がユニークで勉強になったので、またこのような機会があれば参加したいと思います。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
3年 井上 あゆさん

初めて自分で旅行企画を考えました。大変でしたが、髙畑さんと野上さんのサポートのもと、メンバーで協力し、発表することができて良い経験になりました。詳しく知る機会もなかった中東をテーマに選び、知識も情報も少ない中で企画するのは難しかったですが、サポートいただく中で地域の魅力的な場所も教えていただき、楽しみながら挑戦することができました。
また、他大学の発表にはプレゼンテーションが上手で、聞き入ってしまうものもありました。今後の発表に向けてとても勉強になりました。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
3年 眞鍋 亜希さん

■株式会社阪急交通社担当者様のコメント

優秀賞おめでとうございます。わざわざ弊社に2回も足を運んでいただき、有り難うございました。中東は長い歴史と文化の宝庫だということから、日本からのツアーも嘗ては、多かったのですが、この地域に戦争・紛争が多くあったために、観光旅行はすこし敬遠される地域となっていました。今回、この地域を取り上げていただき、弊社としても是非、お力添えをさせていただこうと考えた次第です。
また、エルサレムはユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地であることから、世界の一神教宗教の発祥の地と言えます。レバノン、ヨルダン、イスラエル、最後に超近代都市のドバイを訪れることにより、オイルマネーだけではない、深い歴史と宗教文化とこの地域の観光の楽しさをプレゼンテーションしていただいたと、喜ばしく思っております。

株式会社阪急交通社
担当部長 髙畑 章様

一次審査でこの企画を見たときは圧倒的にヨーロッパの応募が多く、次いで北米・アジアと続く中、知名度の低い中東に焦点を当ててきたのに興味を持って推薦させていただきました。情報量が少ない方面を企画するのは、私達旅行会社でも大変なところを学業をこなしながら、短い期間でよく製作できたと思います。
当日のプレゼンテーションでは、惜しむらくは発表時間を1分近く超えてしまい、内容を盛沢山にさせてしまったなと思っておりますが、旅行そのものの良さを出せたいいプレゼンテーションでした。企画発案からプレゼンテーションまでお疲れ様でした。

株式会社阪急交通社
課長 野上 賢治様

■観光特別クラス担当教員コメント

このコンテストは、前年度の12月から一次審査の企画書や行程表などの応募が開始され、約半年をかけて、書類選考とプレゼンテーション大会が厳正におこなわれる大規模なコンテストです。業界でも最大規模をもつ一般社団法人日本旅行業協会の関西支部と関西エアポート株式会社の共催により実施され、今年度は首都圏からも応募があるなど、43組が応募しました。
 そのなかでの「優秀賞」の受賞は、発表した3名に心からおめでとうと言いたいですね。
 日本人には馴染みのうすい中東諸国ですが、多様な民族文化がモザイクのように織りなされており、もっと多くの人々が観光という異文化交流を通して、平和な社会の尊さを認識できるようになることを望んでやみません。

経済学部
教授 前田 武彦

■応援に訪れた学生のコメント

先輩の応援ができ、他の大学や専門学校の発表を見ることができるので参加しました。印象に残る企画と、レベルの高いプレゼンテーションはとても勉強になりました。来年は自分が挑戦したいと思います。(観光特別クラス2年 重見 太一さん)

クラスメイトが発表に向けて頑張っていたので応援にきました。どの学校の発表もターゲットを明確にしながら現実的なツアーで、どれも魅力的に感じました。観光を専門としていない学生の発表など着眼点も勉強になりました。(観光特別クラス3年 中並さん)

全体的にレベルが高く、どのツアーも魅力的で参加したいと思えるものばかりでした。企画をするためには、お客様を想定し、寄り添う目線が必要だと学ぶことができました。これからは、自分ならどのようなツアーを作るか考えていきたいです。(観光特別クラス2年 深津凛さん)