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経済学部対象のプロゼミⅠにおいて、ファッションスタイリストによる特別講義を行いました

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科では、文化や観光についてビジネスの視点で専門的に学んでいます。この度、ファッションビジネスを専門に学ぶ2年生対象の科目プロゼミⅠ(担当:山本ひとみ教授)において、スタイリスト冨永彩心氏による特別講義を行いました。

冨永氏はフリースタイリストとして、ファッション誌『ELLE』や『MORE』、『MEN’S NON-NO』や芸能人のスタイリストとして活躍された後、現在は個人を対象としたパーソナルスタイリストとして、年間100人以上のコンサルティングをし、ファッションを通したセルフブランディングのサポートをしています。

6月1日と8日の2回にわたり、それぞれ「スタイリストの仕事とコンサルタントの診断方法」「コンサルタント診断の種類と内容」をテーマにオンラインによる特別講義を行いました。

初めに行われた冨永先生の自己紹介では、トレンドを作るスタイリストの仕事と、セルフブランディングを行うパーソナルスタイリストの違いについて話がありました。その人自身を引き立てるファッションの提案をするパーソナルスタイリストは、オシャレな格好をするといった外見的なことだけでなく、内面を意識してスタイルすることが紹介されました。

オシャレな格好をするだけでなく、自身の環境や立場に合わせて、「自分をどう見せるのか」の視点で解決することを説明いただきました。実際に相談者がどのような変化をしているのか紹介された際には、大きな変化に学生たちは驚きの表情をしていました。

その後、コンサルタントのカウンセリング方法として使用されている、未来の自分をイメージするワークを学生自身が行いました。12の質問に対する回答を学生たちは発表しました。

冨永先生からは。未来を細かく明確に想像することの重要性について、ファッションカウンセリングだけでなく、学生自身のキャリア形成にも必要となる点をお話しいただきました。

6月8日(水)に行なった2回目の授業では、パーソナルカラー診断や、骨格診断、顔タイプ診断といった、個人に合わせた診断方法について紹介がありました。

皆が同じ流行を求める時代から、「自分に似合う」が基準となる時代において注目されているパーソナル診断について、分類方法や分類結果を分かりやすく、芸能人やファッションの例をもとに分かりやすくお話しいただきました。

同じようなアイテムでもタイプによって似合う素材やスタイルがあることや、実際の企業が取り入れているカラー展開など、スタイリストの視点を学ぶことができました。また、実際に自分の顔を診断するワークでは、クラスメイトとともにお互いの顔タイプを確認し合う様子が見られました。

両日とも授業の最後に質疑応答の時間があり、似合う服の選びかたや、タイプとは合わないが着たい服に対する考え方、スタイリストの仕事や着る人とファッションの調和に関することなど、様々な切り口で質問が集まり、一つひとつにお答えいただきました。

■参加学生コメント

ファッションについてビジネスの視点から学びたいと思い、山本先生のプロゼミを受講しました。今回の授業はビジネス面だけでなく、自分に合うファッションについても学ぶことができ刺激になりました。パーソナル診断について以前から調べていましたが、今回分かりやすく教えていただき、詳しく知ることができました。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
2年 今別府 里桜さん

大学生になってファッションに興味を持つようになりました。特に今回学んだことに関心があったので、とても勉強になりました。ファッションに限らずZ世代と呼ばれる僕たちは、インフルエンサーによる影響だけでなく、これからは自分で合うかどうかを基準とした消費をするようになるのではと感じました。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
2年 三宅 創太さん

■教員コメント

ファッションビジネスを学ぶゼミですが、ビジネスだけでなくファッションについて関心を高めてもらうため、感性レッスンとして今回の授業を行いました。後期は実際に売り場を見に行くフィールドワークを行いますが、まずは自分がどのタイプになるのかを切り口に、ファッションや個人の分類について知ってほしいと考えました。
特に冨永先生はメディアのスタイリストを経て、一般向けのコンサルティングをされています。アパレルの販売員のあり方が変わる中、プロとしてコーディネートをどのように提案するのかを考える上で今回の様な視点を身につけて欲しいと思います。

経済学部 教授
山本 ひとみ