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神戸市障害者スポーツ大会のフライングディスク競技大会において、リハビリテーション学部の学生がスタッフとして参加しました

2022年5月21日(土)に神戸市灘区にある神戸市立王子スタジアムで行われた、第61回神戸市障害者スポーツ大会のフライングディスク競技大会において、リハビリテーション学部理学療法学科の学生30名がスタッフとして参加しました。

神戸市や社会福祉法人 神戸市社会福祉協議会障害者スポーツ振興センターらが主催するこの大会は、障害者がスポーツを通して体力の維持増強、機能回復、残存能力の向上を図り、明朗快活で積極的な生活と協調精神を養うとともに、社会の障害者に対する正しい認識の向上と社会参加の促進を図ることを目的に実施されています。

神戸国際大学のリハビリテーション学部では、理学療法士を目指すだけでなく、ユニバーサルスポーツの支援や啓発に力を入れています。また、卒業時に中級障がい者スポーツ指導員の資格を取得できる体制を整えています。そこで本学の学生たちは、このような大会にボランティアスタッフとして参加しています。

大会は、昨年、一昨年と新型コロナウイルス感染症の影響で実施できず、3年ぶりの開催となりました。124名もの選手が申し込む大きな大会において、ユニバーサルスポーツに関心を持つが学生がボランティアスタッフとして参加しました。

競技が始まる前に、学生たちは兵庫障害者フライングディスク協会の方から説明を受けました。大会運営上の注意点や、選手に対するサポートなど、初めてフライングディスク競技のスタッフとして入る学生だけでなく、参加したことがある学生にとっても貴重なアドバイスをいただきました。

その後、午前はアキュラシーの競技が行われました。アキュラシーとはディスクのコントロールを競う種目で、一人10枚のフライングディスクを投げて、5メートル先のアキュラシーと呼ばれるゴール(円)に何枚通ったかを競うスポーツです。

開始の笛とともに、5つのサイトで一斉に競技がスタートしました。学生たちはグループに分かれ、審判やディスク渡し、回収や消毒、スコア付けなどを担当しました。

本来であれば、審判や選手同士声を掛け合いながら進めますが、新型コロナウイルス感染症対策のため、最低限の声かけと拍手で選手を応援しました。

続けるうちに慣れてきた学生たちは、旗の揚げ方やディスクの渡し方など段々と上手になっていきました。また、ディスクが入ると選手と一緒になって喜び、楽しむ様子が見られました。

午後からはディスタンスの競技が行われました。ディスタンスはフライングディスクの飛んだ距離を競う種目で、黄色のディスクでテストスローした後に3枚のディスクを投げ1番長く飛んだ距離を計測します。

フライングディスクのボランティアスタッフ経験がある学生も、大会中止などあり、このディスタンス競技の計測は初めて行います。

競技が始まる前に、あらためて協会の方から計測方法やスタッフとしての動きを教わります。

学生たちは、副審による着地位置の決め方や、ゲージ(計測)する方法など、大きなスタジアムを使って練習をし、大会での計測に臨みました。

初めは着地位置を見失わないように不安げな様子の学生たちも、慣れてくると選手に合わせて素早く動くことができるようになりました。一人ひとりの動きだけでなく、審判や計測者の連携が求められる種目ですが、アイコンタクトをしながら順調に進め、良い記録が出ると選手と一緒になって喜んでいました。

終了後、兵庫障害者フライングディスク協会の加藤成久副会長からは、「3年ぶりに開催された大会で、選手も楽しみにしていました。開催前、審判や補助としての役割だけでなく、選手が笑顔で楽しめるようサポートして欲しいとお願いしていました。
ピシッと動きの揃った審判の格好良い姿や、笑顔を絶やさない皆さんの様子に、選手が楽しんでいる様子が分かりました。
障害者フライングディスクは審判や選手同士も声を掛け合って盛り上がる競技です。コロナ禍により、声を出さない審判や消毒など、これまでにない方法にも対応していただいたことも感謝しています。
ユニバーサルスポーツには理学療法士として活躍される皆さんの力が必要です。この経験を生かして次に繋げてください。」とお話しいただきました。

■参加学生コメント

ユニバーサルスポーツの授業でフライングディスクについて習いましたが、実際にボランティアに参加するのは初めてでした。選手に楽しんでいただけるよう意識をしながら、上手い選手の正確性や飛距離に驚き、自分自身も楽しんでいたのですぐに時間が経過しました。
今度は卓球バレーのボランティアに参加するので、今回学んだ対応や心構えを意識したいと思います。

リハビリテーション学部 理学療法学科
3年 宍戸 明日美さん

フライングディスクのボランティアに参加したことはありますが、大会には初めて参加しました。規模も大きく、特にディスタンスでは着地位置にマーカーを置く担当でしたので、見逃さないよう緊張しました。
聴覚障害の選手も参加されていたので、アキュラシーの際に楽しく競技していただけるよう、できるだけ表情や拍手の動作を大きくすることを意識しました。

リハビリテーション学部 理学療法学科
2年 大久保 響さん

1・2年生の頃にはあまり参加できていませんでしたが、先日行われた神戸市北区の「しあわせの村」で行ったユニバーサルスポーツのボランティアが楽しく、今回も参加したいと思いました。

気持ちをこめて選手にディスクを渡しました。良い記録がでるととても嬉しかったです。ディスタンスは驚くほどの飛距離が出て、見ているだけでも楽しかったです。今度は違う役割にも挑戦したいと思います。

リハビリテーション学部 理学療法学科
3年 香山 藍里さん

■お知らせ
神戸国際大学では、5月29日(日)に小学生〜中学生を対象としたユニバーサルスポーツのイベントを神戸市北区のしあわせの村で実施予定です。

「KIUユニバーサルスポーツ体験ラリー」と名づけたこのイベントは、神戸市の「SDGsプロジェクトinしあわせの村」事業の一環企画であり、SDGs項目の一つである「3.すべての人に健康と福祉を」の理念のもと老若男女・障がいの有無を問わず楽しめるスポーツ(ユニバーサルスポーツ)を来場者がラリー形式で体験しながら競技の理解、障がいの理解を深めることを目指しています。

詳細はコチラをご覧ください。皆様のご来場をお待ちしています。