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経済学部のホテルやブライダルについて学ぶゼミナールにおいて、「心理的安全性の重要性」について学ぶ特別講義を行いました

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科のホテルやブライダルについて学ぶゼミナールⅠ(担当:服部淳一専任講師)では、ホスピタリティ・ビジネスの体系的な理解を深め、社会環境や事業構造の変化について学習しています。

このたび、2022年4月28日(木)に実施した授業では、Veap Japan(ヴィープ・ジャパン)株式会社の代表取締役社長である福井千春氏にお越しいただき、「心理的安全性の重要性」について学ぶ特別授業を実施しました。

福井氏は、人材関係企業でキャリアコンサルタントとして、大手企業から中小企業、外資系グローバル企業の管理職を中心にカウンセリングを務めた経験をもとに、「従業員が前向きに仕事や活動に取り組み、生産性や業績を向上させるためには、メンタルヘルスケアやキャリアコンサルティングなどの従業員支援プログラム(EAP)が必要である」と考え、オンライン(ヴァーチャル)でEAPを行うVeap Japan株式会社を2021年に創業しました。

(写真)Veap Japan株式会社の福井千春代表取締役社長

講義に先立ち、学生たちは「心理的安全性」について調査しました。9名の学生全員にとって初めて耳にする言葉でしたが、定義だけでなく、それらの効果や実際の企業事例をレポートにまとめ、福井氏への質問とともに準備をしました。

はじめに自己紹介として、自分の紹介だけでなくゼミのメンバー同士の紹介を行いました。「自分が思う自分」と「他人が思う自分」の共通点や違いを知り、お互いのことを知ることや、知ってもらう重要性について理解し、講義はスタートしました。

その他、「心理的安全性がある職場」と「やさしい職場」が異なる点や、心理的安全性が高い会社とはどういった会社なのか、カウンセリング事例をもとに具体的に紹介されました。また、そういった会社や組織を作り出す考え方についても学びました。

次に、自分たちをゼミが心理的安全性の高いチームにするために、全員で意識することや、自分ができることについて話し合い、それぞれが考えた意見を発表しました。普段の会話や聞く時の態度だけでなく、自己開示や相手に対する意識などの意見が集まりました。

福井氏からは、まずは自分が率先して行動を変えること、仲間のことを気にかけること、助けてもらうことなど、今後のゼミで行われるグループワークなどにも役立つアドバイスをいただきました。

■参加した学生コメント

「心理的安全性の高い職場は、自分で作るものだということを知ることができて良かったです。大学でも働き出した職場でも、『自分から』を意識して積極的なコミュニケーションをしたいと思います。」(3年・女子)

「将来の就職先について、職場の雰囲気や人間関係に対する不安がありました。しかし、福井さんから『他責にせず、自責にできる人が活躍できると』いう話を伺い、何かあっても心理的安全性が高い職場になるよう、自分ができることを冷静に考えたいと感じました。」(3年・女子)

「自ら心理的安全性のある組織にするという言葉が印象に残りました。お話だけでなく福井さんの行動力についても刺激を受けました。自分の努力次第で、やりたいことを現実にすることができると思うことができました。」(3年・女子)

■担当教員コメント

近年経営学で注目されるキーワードである「心理的安全性」について、服部ゼミでは3年生の前期に必ずゲスト講師をお呼びして学習の機会を設けています。きっかけは、就職活動をする学生から「人間関係のいい組織で働きたい」という話を耳にしたことでした。
心理的安全性の高い組織とただの仲良し組織は異なります。また、人間関係が恒常的にいい組織など存在しません。そのような組織を求めるよりも、自分自身が心理的安全性の高い組織を作るためにどのような取り組みができるのかを考えるほうが重要であると考えています。
ホスピタリティ・ビジネスでは同僚との協働、顧客との共創が重要となります。今回の講義を自分らしいキャリア・デザインを作るきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

経済学部
服部淳一専任講師

特別講義後の記念撮影。休憩時間になっても仕事やキャリアについて福井氏への質問が続ききました。

■リンク
Veap Japan株式会社
ホテル・ブライダル・セレモニーコース