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防災救命クラブの学生が、「災害時の障害者施設の事業継続」をテーマに番組収録をしました

防災救命クラブ(DPLS:デイプルス)の学生が、ひょうご安全の日推進県民会議事務局が実施する「若者が伝える災害の教訓」事業に向けて、番組の収録を行いました。

ひょうご安全の日推進県民会議(以下、「県民会議」という。)では、阪神・淡路大震災を経験していない若者が、震災をはじめとした災害の経験・教訓を学び発信することを通じて、それらの継承や活用を図ることを目的に「若者が伝える災害の教訓」事業を実施しています。

この度、神戸国際大学の防災救命クラブでは、「災害時の障害者施設の事業継続」をテーマに番組の制作を企画しました。

番組は3月24日(木)に、障害者やその家族の生活支援や自立支援を行うNPO法人 にじのかけ橋の理事長で、神戸市重度心身障害児(者)父母の会 会長の武田純子氏へインタビューをする形式で収録を行いました。

オンラインで行った収録ですが、学生たちは事前に考えた災害時の支援に関する質問を投げかけました。武田氏からは、阪神・淡路大震災当時の経験や入浴ボランティアの事例、災害時に障害者にどのような支援が必要なのかを具体的に紹介いただきました。現在の活動をもとにした防災訓練や備えと、今後の課題についてお答えいただきました。

収録後の武田氏より、下記の通りコメントいただきました。

学生の方に障害者の災害時支援について初めてお話しました。自然災害時に障害者を支援するためにも、障害の特性を知る機会が必要だと考えています。周囲の人が分かりにくい障害もあります、神戸市東灘区でもサポートマニュアルを配布していますので、まずは多くの方に知っていただきたいです。その上で、有事の際にはそのことを思い出していただき、それぞれができる支援をして欲しいと思います。
また、障害者向けのリバビリテーションスタッフが不足しています。理学療法士を目指す学生の皆様が関心を持ち、障害者に支援が行き届くよう、我々も現状を知っていただく機会を増やしたいと思います。

■学生コメント

災害時にどのように支援を継続するのか、その際の優先事項について関心がありました。武田様にお話を伺う機会をいただいたので、どのような内容であれば多くの方に関心を持っていただけるか考え、周りにも相談しながら質問事項を準備しました。
被災時に障害者本人だけでなく、家族の困難について今回のお話を通して知ることができ、私自身勉強になりました。今回の番組を通して、大学生だけでなく高校生や中学生にも知って欲しいと思います。

リハビリテーション学部 理学療法学科
2年 中並 美月さん

理学療法士を目指す上で、人を助けられるようになりたいと考え防災救命クラブに入部しました。インタビューは初めてで緊張しましたが、重度の身体障害者の支援など、貴重な話を伺うことができました。災害時に必要な支援が届けられるよう、多くの方にこの番組をご覧いただき現状を知っていただきたいです。

リハビリテーション学部 理学療法学科
2年 松本 悠希さん

阪神・淡路大震災時のお風呂のエピソードは強く印象に残っています。男女別のお風呂のため、障害者が介助者である母親と一緒に入浴することができなかったエピソードや、入浴ボランティアがあったことなど、想像できなかったお話を伺いました。
普段の生活では知る機会が少ないですが、自分も知らないことがたくさんありました。ぜひ同世代の方に見て欲しいです。

リハビリテーション学部 理学療法学科
2年 明石 真奈さん

今回収録した番組は県民会議に提出し、後日県民会議のホームページ等で発信される予定です。

■リンク
防災救命クラブ(DPLS)