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NPO法人 観光力推進ネットワーク・関西主催の「学生研究発表会」において、経済学部の学生が研究発表しました

2022年2月11日(金)にNPO法人 観光力推進ネットワーク・関西と日本観光研究学会関西支部の共催による学生研究発表会がオンラインで開催されました。

神戸国際大学からは、経済学部 国際文化ビジネス・観光学科の観光特別クラスに所属する2年生4名が参加しました。

NPO法人観光力推進ネットワーク・関西は、観光振興と観光力増進・人材育成を目的として、日本観光研究学会関西支部が中心となり、2004年に設立された団体です。

学生の調査研究活動の奨励と大学の垣根を越えた相互交流・啓発を目的に毎年この学生研究発表会を実施しています。本年度は7大学から16チームが参加し、各チーム15分間の研究発表を行いました。本学の学生は、2名ずつ2チームに分かれ、「倉敷観光の現状と課題から考える改善策の提案」と「多様化するホスピタリティの比較考察〜おもてなしの観点から〜」をテーマに発表しました。

平佐さん、井上さんの2名による「倉敷観光の現状と課題から考える改善策の提案」では、観光客の滞在時間を伸ばすために、体験型の観光や日本遺産の活用、朝型・夜型観光など、今ある資源を生かした提案をしました。さらに、モビリティサービス導入など、地域全体で活性化を目指す手法も紹介しました。

牛原さんと中並さんの2名による「多様化するホスピタリティの比較考察〜おもてなしの観点から〜」では、観光目的で使用される宿泊施設のホスピタリティについて、具体的なおもてなし事例を紹介しながら、独自の切り口で分析し、それぞれの傾向をまとめ発表しました。

また、今年度の学生研究発表会は、経済学部 国際文化ビジネス・観光学科で観光特別クラス3年生の久保翔櫻さんが司会を担当しました。久保さんは、NPO法人 観光力推進ネットワーク・関西の下部組織である、学生連絡協議会の学生会長でもあります。12時から18時半までの長時間行われる発表会の司会進行を務めました。

(久保さんによる進行の様子)

■参加学生コメント

昨年、ゼミの授業で調査した倉敷の観光について、課題の解決についてもっと掘り下げて調べたいと考えて、このテーマを設定しました。観光地としては有名な場所ですが、滞在してもらうための観光資源と二次交通の調査に力を入れました。情報量が多くなりましたが、発表はゆっくりハキハキと話すことを心がけました。
他大学の発表も聞きましたが、たくさんの大学が発表したにも関わらずテーマの重複がありませんでした。自分が意識していない点について調査しているチームの発表など、これから観光を研究する上で視野が広がりました。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
2年 井上 あゆさん

将来、ホテルや旅館の就職を希望しているので、このテーマを調査しました。各宿泊施設を区分するために、自分たちで評価軸や構成要素を導き出すことに苦労しました。大勢の前で発表することは緊張しましたが、楽しむことができました。
また、他大学の研究発表を聞きましたが、アンケート調査だけでなく情報発信などをしているチームもあり、行動力の高さに刺激を受けました。今後このような機会があれば、働いている方へのインタビュー調査などにも取り組んでみたいです。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
2年 牛原 和奏さん

ホテルや旅館など、宿泊施設におけるホスピタリティにどのような違いがあるのか興味があり調査を始めました。高級ホテルに関する書籍や、ホスピタリティに関する論文をもとに調べました。旅行で使われる宿泊施設も業態により、顧客の求める価値が様々であると考え、それを分類したいと思うようになりました。
特に苦労したのは、自分達が定義した評価軸に、私たちが考えたホスピタリティの構成要素を配置していくことです。ですが、やりとげた充実感もあり、今後はこの研究を次につなげていきたいと思います。

経済学部 国際文化ビジネス・観光学科
2年 中並さん

また、司会進行をつとめた久保さんは、「スムーズに進行できるよう司会原稿を読み込み準備をしました。進行管理は気をつけることが多く大変でしたが、大勢の前で話すことにも慣れ自信を持って挑戦することができました。
また、今回は司会として参加しましたが、私も昨年の発表会に参加しました。コロナ禍で調査や研究が難しいにも関わらず、非常に興味深い発表が沢山あり、発表を通して自分も勉強になりました。」

■教員コメント

観光特別クラスでは、例年この学生研究発表会で、自主的に研究発表に挑戦する学生がいることを嬉しく思います。他大学では、ゼミ授業の一環として、この研究発表会で発表するように指導されていることも少なくないのですが、本学の観光特別クラスでは、授業とは切り離して、あくまでも自主的なかたちで、自分たちの興味に応じて、楽しく研究に取り組んでくれるように指導しています。
研究発表会を共催しているこのNPOは、日本観光研究学会の関西・中国・四国エリアを所管する関西支部が中心となり、観光を通してのさまざまな地域活性化や人材育成を目的として活動している団体です。下部組織である学生連絡協議会(学連協)には、関西地区で観光学を学ぶ大学生たちが多く会員となり活動しています。2021年度はこの学連協の会長として、観光特別クラス3年生の久保君が活躍してくれました。多くの大学の学生会員たちをまとめあげて諸活動を実践するのは、たいへんだったと思いますが、一年間よく頑張ってくれたと思います。
今回の研究発表会だけでなく、観光特別クラスが、将来の観光業界での人材育成をめざしつつ、観光に関しての楽しい「学びの場」であるように、今後も教育体制づくりにつとめていきたいと考えています。

経済学部国際文化ビジネス・観光学科
観光特別クラス担当 前田 武彦教授

■リンク
NPO法人 観光力推進ネットワーク・関西
観光特別クラス

■観光特別クラスの取り組み