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ホテル・ブライダル・セレモニーコースの卒業論文発表会を行いました

経済学部国際文化ビジネス・観光学科のホテル・ブライダル・セレモニーコースに所属する学生は、ホスピタリティ・ビジネスに関わる各産業について俯瞰して学ぶだけでなく、そこで働く人々のキャリア・モデルについて、プロジェクト研究や共同研究、ディスカッションを通して学習しています。

この度、コースのプロゼミおよびゼミナール(担当:服部淳一専任講師)に所属する、2〜4年の学生が集まり、2022年1月22日(土)ミカエルホールにおいて、卒業論文発表会を実施しました。

この発表会は、ゼミナールに所属する4年生8名の発表の場とするとともに、今後卒業論文に取り組む2・3年生に研究内容だけでなく、先輩の発表を通して卒業研究の苦労ややりがいなど、多くの学びを吸収してもらうことを目的に実施しました。

服部専任講師より当日のスケジュールと目的が紹介された後、発表会が始まりました。学生は、論文にまとめた内容をスライドに落とし込み、一人10分間のプレゼンテーションを行いました。その後、テーマや内容に関する質問について、約10分間の質疑応答の時間を設けました。

ゼミナールで学ぶ学生たちは、ホスピタリティ・ビジネスを経営の視点で学んできました。そうした背景から、経営資源の一つである、『組織におけるヒト』に関するテーマに卒業論文をまとめました。ホテルやブライダルについてだけでなく、女性のキャリアや働き方、ダイバーシティやインクルージョン、AIの導入やビジネス環境の変化、コミュニケーションなどについて研究成果を発表しました。

また、研究発表の合間には、2・3年生がそれぞれの学年でどのような活動をしているのか、報告も行いました。また、異なる学年の学生が交流をもてるようアイスブレイクも実施しました。

発表した学生は、「研究課題を設定するのがとても難しかったです。掘り下げていくことができず苦労しましたが、卒業論文にまとめることで、今までにないぐらいの達成感を味わうことができました。一つのことを突き詰めるのはしんどいことでしたが、その後に待っているやり切ったという気持ちは、これから社会に出た時も必ず生かされると思います。(4年・女子)」

「たくさんの壁にぶつかりましたが、みんなの支えや先生のおかげで発表ができました。これから社会人になり、また新たな壁にぶつかることもあるかもしれませんが、自分が卒業論文制作に費やした時間を振り返り、完成したと卒業論文を読み返すことで、自分は頑張れば成長できることを思い出したいです。(4年・女子)」と、コメントしています。

また、卒業論文発表を聞いた2・3年生は、「先輩方の卒業研究の話を聞き、今まで書いたことのない文字数なので、自分にできるのか不安になりました。ですが、今までもレポートや発表、プロジェクト研究を頑張ってきました。卒業論文制作を通して、最後までやり抜く力を身につけたいです。(3年・男子)」

「どのような課題にするか決めることが難しいと感じました。卒業論文制作を通して、知識を深めるだけでなく、情報検索のスキルや調査・インタビューの能力を高めることができればと思います。(2年・女子)」と感想を述べています。

服部専任講師は、「私たちが生きているこの時代は『VUCA の時代』と呼ばれることがあります。VUCA と は、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)のイニシャルから取られた造語です。このような『正解がない時代』を生き抜くために必要なことは『自分で考え、行動する』ことです。

卒業論文を重視しているのは、卒業論文の作成プロセスに『自分で考え、行動する』ために必要なスキルが詰め込まれているためです。卒業研究では身近な問題について論理的に深く考え、自ら理論を構築して、思考し、解決策を導き、その妥当性をデータと論理で説得するというプロセスを体験しました。

論文作成とその発表を通して、『問題を深く考える』『論理的に思考する』そして『説得力のある解決策を導く』といったことの重要性を理解し、それを実践するための方法論や能力を身に付けることができたのではと考えています。」と振り返っています。

終了後の集合写真(撮影時のみマスクを外しています)

■リンク
ホテル・ブライダル・セレモニーコース

■服部ゼミの取り組み一例