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ホスピタリティ・ビジネス論において、エムケイ株式会社様の特別講義を行いました

経済学部を対象としたホスピタリティ・ビジネス論(担当:服部淳一専任講師)の科目において、エムケイ株式会社で新規事業を企画する商品開発課の中村正明課長と、後藤志奈副主任による特別講義を行いました。

ホスピタリティ・ビジネス論の科目では、狭義と広義のホスピタリティ・ビジネスについて理解を深めるため、サービスとホスピタリティの違いについて言語学的な背景から、また、モノとサービスの違いについて経営学的な視点から学習しています。
授業では、それぞれの解説をおこなうなど体系的な学習に取り組むとともに、学習内容について事例をもとに深く掘り下げることで理論と実践をバランスよく学ぶプログラムが用意しています。

2021年12月22日(水)の授業では、タクシー事業を行うエムケイ株式会社が、移動手段だけでなく、ホスピタリティを付加価値にビジネスを展開している事例についてお話しいただきました。

創業当時からドライバーのホスピタリティによって他社との差別化に取り組んできたことや、海外からのお客様への対応力を高めるために1992年から留学制度を設けていることが紹介されました。また、近年ではハイヤー・タクシー事業にとどまらず、デリバリーサービスやドライバーの趣味を活かしたツアーの催行など、積極的に新規事業にも取り組んでおられるとのお話がありました。

また、入社後タクシーとハイヤードライバーを経て商品開発課に所属している後藤氏より、ハイヤーに求められるおもてなしの精神や、仕事をする上で必要な情報収集について、ドライバー当時のエピソードをもとにお話しいただきました。

中村氏からは、コロナ禍で実施したオンラインツアーや、デリバリー事業などの新規事業について、企画から実施までの背景について説明いただきました。さらに、仕事の進め方や、キャリアの積み方など、学生が将来を考える際に参考となるお話をしていただきました。

質疑応答では、ハイヤードライバーの評価基準や、学生のうちに取り組んだ方が良いこと、就職先として選んだ理由など、ホスピタリティ・ビジネスに関することから就職活動まで、様々な質問が集まりました。中村氏と後藤氏からは、それぞれの質問に対して、具体的なエピソードを踏まえ回答いただきました。

参加した学生は、「エムケイ株式会社様のこれまでの長い歴史や、大事にしているポリシーなど、あら ゆる点でお客さまに対してのホスピタリティ精神の高さを感じることができました。(3年・女子)」「業界の話のみならず、社会人としての人間関係構築の重要性なども教えていただけました。とても貴重なお話を伺うことが出来て嬉しいです。(3年・女子)」と感想を述べています。

また、服部淳一専任講師は、「私が京都のホテルでコンシェルジュをしていた時から、エムケイ株式会社様では、ホスピタリティを他社との差別化に活かしたり、従業員のモチベーション向上に活かすなど、戦略的な取り組みを続けておられました。
事前の講義では学生から「タクシーってホスピタリティ・ビジネスなの?」という疑問があがりましたが「どのような業界でも(広義の)ホスピタリティ・ビジネスになりうる」ということを、外部講師の話を通して理解してもらえたと思います。」とコメントしています。

■リンク
エムケイ株式会社