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経済学部の学生が、福岡大学で実施されたビジネスプランコンテストで発表しました

経営学を学ぶゼミナール(担当:上田恵美子准教授)では、9月から継続してきた長期インターンシップの経験をもとに、福岡大学のベンチャー起業論とBreakthroughが開催する「ビジネスプランコンテスト」に参加しました。

このビジネスプランコンテストは、学生がインターンシップ先の改善案とともに、ビジネスプランを提案するコンテストです。事業課題や社会問題などに対して、学生ならではの視点で解決案を考え発表します。福岡大学から始まったコンテストですが、現在は他大学の学生も参加し、今年は本学を含め22チームが出場しました。予選を経て選出された上位9組が本戦で発表します。

今年度、上田ゼミの学生たちは、青果物の仲卸事業を行う川崎青果株式会社(本社:神戸市)へ、インターンシップに参加しました。出場したビジネスプランコンテストでは、その際に学んだビジネスモデルや、2020年に改正された卸売市場法改正をもとに新規事業の企画を発表しました。

プロジェクトをスタートさせた9月より、同社の川崎社長とは毎週面談を重ね、提案や企画の調整を続けました。また、JAをはじめ自治体や企業へヒアリング調査を行いました。

調査分析結果をもとに「廃棄野菜を活用する循環型ビジネス」の企画を立案しました。12月4・5日の2日間行われた予選では、5名の学生が福岡大学を訪問し、企画内容をプレゼンテーションしました。おしくも22組中12位と本戦出場とはなりませんでしたが、企画の独自性やSDGsを意識したビジネスモデルは評価されました。

また、12月18日(土)に行われた本戦では、本学のゼミ学生が挨拶と企画概要を紹介する時間が特別に設けられ、発表とともに大会に参加できた喜びや経験を糧に今後も学びを深めることを誓いました。

参加した学生は、「『形や大きさが理由で廃棄される野菜の有効活用』をテーマに、『継続して利益を出すことができるビジネス』を前提に企画を考えました。初めにたくさんのアイデアを出しましたが、既に市場にあるものや、利益の少ないもの、持続可能でないものなど、いくつもの壁に当たりました。」

「そう言った中、『循環型のビジネスモデル』を考え、チームに分かれてJAや企業・自治体へ調査を行いました。短い期間で依頼の電話から、訪問してのヒアリングを行ったのは大変でしたが、詳しく知ることができ事業の可能性を確認しました。」

「たくさんの内容を10分間で発表するため、テンポ良く説明できるよう気をつけました。大学の先生方だけでなく、企業経営者や事業担当者を前にしたプレゼンテーションは緊張しましたが、和やかになるよう心がけました。」

「質疑応答では、根拠となるデータについての質問をいただきました。提案に対する説得力を持たせるために、もっとデータを出さなければならないと感じました。また、今回は時間がなくできませんでしたが、実際にテストした結果やシミュレーション結果があると良いと感じました。」と振り返っています。

インタビューに答えた上田ゼミの学生写真
写真左から
・村城 旬平さん
・西垣 卓真さん
・岡田 隼弥さん
・石橋 総司さん
・宮前 汰基さん
・知念 哲大さん
いずれも経済学部 経済経営学科3年

担当の上田恵美子准教授は、「今回、あえてレベルが高いビジネスプランコンテストに挑戦し、悔しい結果となりました。しかし、発表の後には審査員や福岡大学の先生、地元企業様から期待のお言葉をいただき、企画の今後の可能性には高い評価をいただきました。また、このコンテストに挑戦できたのは、何よりゼミの教育方針にご理解をいただいている川崎社長のご理解とご協力があったおかげです。深く感謝申し上げます。」とコメントしています。