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地域の障がい者団体の方がお越しになり、ディスカッション形式の授業を行いました。

10月29日(火)、リハビリテーション学部理学療法学科3年生対象の授業に地域の障がい者団体の方がお越しになり、ディスカッション形式の授業を行いました。

地域医療学演習の授業において、ひがしなだ障害者地域生活支援センター様のご協力のもと、障がい者やそのご家族・保護者、施設の方25名および見学者5名、手話通訳者2名にお越しいただきました。授業では、病気のことやユニバーサル社会における理学療法士に求められることを実際に当事者から話を聞く機会となりました。

 

はじめに、聴覚・肢体・知的・精神それぞれの障がい当事者や保護者の方から、病気や生活について、リハビリとの関わりについて話がありました。手話通訳の整備が進むまで痛みや症状を伝えることや、医師とのコミュニケーションが大変であった聴覚障がいの話や、リハビリがあったからこそ一人暮らしをするなど今の生活が可能となった脳性まひから肢体障がいをもつ方の話、知的障がいと周囲のサポート、自分のことは自分でする意識の話、まだまだ理解の進まない精神障がいと生活で難しい点など、日常生活やリハビリの様子について詳しく話を聞くことができました。

 

 

その後はグループに分かれて話し合いがもたれました。日常生活における声掛けの重要性、リハビリにおける配慮が必要な点、施設や理学療法士の役割、困ったことや解消方法など、どうすれば生活の質が上がるのかという点で意見や感想が飛びかいました。

ひがしなだ障害者地域生活支援センターの担当者様からは、障がいのある人もない人も一緒に安心して豊かに暮らせる町になるためにこの機会を活かして欲しいと学生たちに励ましの言葉をいただきました。

参加した学生は「病気や生活について直接話を聞く機会は少なく、とても良い経験になった。声掛けやコミュニケーションの重要性など学んだことは、実習だけでなく働いてからも役立てていきたい。」とコメントしています。また、授業を担当する小枝英輝先生は、目に見えにくい障がいに対して理解が低い社会の現状を踏まえたうえで、「生活の実態について詳しく知る機会になったと思う。3年生は12月に3週間病院や介護施設、小児施設に実習に行く予定だが、この機会を活かして欲しい。現状の課題は理学療法士一人ですべて解消できるものでないが、チーム医療でささえていくことができるように学んで欲しい。」と今回の授業を締めくくりました。

学生たちにとって、病気への理解が深まるとともに、コミュニケーションの重要性について再認識する機会になりました。ご協力いただきました皆様、ありがとうございます。

■お越しいただいた施設について
東灘区聴力言語障害者福祉協会 様
手話サークルうはら 様
魚崎デイサービス 様
東灘区肢体障害者福祉協会 様
神戸市重度心身障害児者父母の会東灘支部 様
神戸市手をつなぐ育成会東灘支部 様
就労支援つぼみ 様
地域活動支援センターわかば 様
木の芽家族会 様
うおざき障害者地域生活支援センター 様
ひがしなだ障害者地域生活支援センター 様

■リンク
リハビリテーション学部