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5分で読める!理学療法士になる方法を徹底解剖

実は理学療法士を志したキッカケはみんなさまざま。自分や家族がケガや病気になってリハビリの治療を受けたり、スポーツをしていて指導を高校で受けたなどで、「理学療法士」という名前だけ知っているという方も多くいます。意外にも、医療分野の仕事ではありますが、「理学療法士」を目指す学生さんは、文系理系問わず進学している方が多いのが特徴です。
今回、名前だけは知っているけど・・・という方に「理学療法士」を簡単にご紹介したいと思います。 

1理学療法士の仕事とは
2理学療法士に向いている人とは
3理学療法士になる方法とは
3-1大学と専門学校の違い
3-2どんな勉強をするのか
4理学療法士の活躍する現場
5理学療法士+αで周りよりも目立つ存在へ
6まとめ 神戸国際大学で理学療法士になる意味

1理学療法士の仕事とは

理学療法は、運動療法や物理療法などを用いて、失われた身体機能を回復させる治療法です。理学療法士は、病気やケガの回復を促し、損なわれた様々な動作の改善や回復を図ります。理学療法士は、徒手や機器などを用いて身体機能や痛みの評価分析を行います。そして、その結果をもとに最適な理学療法のプログラムを作成します。
理学療法士は主に立つ、座る、寝返りを打つなど、基本的な動作に対して治療を行います。運動療法では、体操や平行棒などの器具をつかって、筋力をつけたり、関節の動く範囲を拡大します。また、バランスや持久力の改善も目指します。物理療法では、電気刺激や温熱・寒冷など使って、痛みの改善や麻痺の回復を目指します。また、自立した生活を送れるように住宅改修や福祉器具のアドバイスなど、自宅生活をサポートします。
チーム医療では医師をはじめ、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など様々な職種で一人の患者様をサポートしますが、理学療法士は主に身体機能や基本的生活動作を担当します。このような医療現場だけでなく、スポーツ分野、小児施設や高齢者施設、また、行政分野での予防医学など幅広く活躍することができる仕事です。

2理学療法士に向いている人とは

では、理学療法士に向いている人とはどのような人でしょうか。

思いやりや忍耐力がある人

理学療法の対象となる方は、生まれたての赤ちゃんから寝たきりの方まであらゆる年代、あらゆる病気や障がいの方がいらっしゃいます。中には、長期療養されている方も多くいます。また、本人だけでなく世話をする家族の方にも身体的だけでなく精神的な負担が伴います。身体だけでなく社会的背景や精神的状況にも気を向けられる思いやりや忍耐力がある人が向いているといえます。

コミュニケーション力がある人

理学療法を行うためには評価・治療だけでなく、患者様の話や訴えを聴く(聞くではありません)コミュニケーション力は仕事をする上で重要な能力です。そのため、本学ではコミュニケーション力を高めるために、地域社会でのボランティア活動や障がい者スポーツとの関わりなど、実践から学べる活動を積極的に行っています。こどもから、高齢者まで地域社会の中で接することで、話し方・伝え方を学生時代から学ぶことができます。

学ぶ姿勢がある人

医療や医療技術は日進月歩で進んでいます。また、医療現場では出会ったことのない症例にも出くわすこともたびたびあります。そのため、何にでも、興味をもち、学ぶ姿勢を持つ必要があります。

3理学療法士になる方法とは

理学療法士になるには、まず受験資格を得ることができる大学もしくは専門学校で学び、国家試験に合格する必要があります。では、大学と専門学校はどのように違うのか、また、養成校ではどのような勉強を行うのか見ていきましょう。

3-1大学と専門学校の違い

大学では専門学校に比べて、教養科目が充実しており、広い視野でより多くのことを学べることが大きな違いです。そのため、学費はやや高いものの、国家資格の取得だけでない興味関心を広げるカリキュラムや、ボランティア活動などが充実しているのが特徴です。神戸国際大学でも卒業生に大学院へ進学した学生もいます。将来、理学療法士として医療機関や福祉施設といった現場だけでなく、研究職として大学院進学を少しでも考えている場合は、大学へ進学することをお勧めします。

3-2どんな勉強をするのか

医療系はみなさん、理系出身者が多いと思いがちですが、理学療法士を目指す学生さんは文系の方も多くいます。出身校をヒアリングすると商業高校出身者もいます。学校での勉強は入学してからスタートはみんな一緒です。誰しも苦手科目もありますが、神戸国際大学では、1年次から、国家試験の問題をレベルに合わせて授業に取り入れるなど、ステップアップできるように行っています。今回は、どのような科目を勉強するかご紹介します。

1年次では、基礎を学びます。人間の身体や生理機能など、医療の基礎となる知識と教養を身に着けます。
EX)解剖学、生理学 など

2年次では、特に検査・測定の技術を磨きます。疾病や傷害、治療について演習も交えながら専門的に学びます。また、病院や施設での臨床実技も行います。
EX)理学療法評価学、義肢・装具学演習 など

3年次では、専門的な学びを高めます。本格的な実習を踏まえて、より実践的な治療方法について専門的に学び、専門分野にも踏み込んで学習していきます。
EX) 運動器障がい理学療法学、物理治療学 など

4年次 将来を見据えます。 前半では長期実習により実践的な技術を培います。後半は国家試験対策、就職活動、卒業研究を平行して行います。
EX)臨床実習Ⅲ・Ⅳ、卒業研究 など

4理学療法士の活躍する現場

理学療法士の活躍するフィールドは、たくさんあります。国家資格を取得すれば、病院だけでなくチャレンジできる可能性が広がります。

医療機関

総合病院/大学病院/小児病院/診療所/各種病院の訪問看護ステーション/リハビリテーション施設 など

研究関係

スポーツ医学研究所・老人医療研究所などの研究分野/医療関連機器メーカー・スポーツメーカーなどの企業における医学研究・開発部署 など

教育関係

理学療法士養成学校・短期大学・大学/特別支援学校研究施設 など

行政・保健関係

市・区役所/保健所/保健センター/精神保健センター など

福祉関係

身体障がい者等の支援・療護施設/特別養護施設/介護老人福祉施設/高齢者サービスセンター/デイケアセンター/介護老人保健施設 など

その他

大学院進学/保健・在宅サービス関連の企業/プロスポーツチーム/プロスポーツ選手との個人契約 など

5理学療法士+αで周りよりも目立つ存在へ

理学療法士の取得できれば、確かに将来の幅が広がります。しかしながら、理学療法士を目指す学生はたくさんいます。周りよりも一歩目立つためには、理学療法士の国家試験を取得だけでなく、4年間の貴重な時間を生かして、+αを持てる存在になることを促進しています。例えば、福祉住環境コーディネーター検定の取得や、ボランティア活動(地域住民への健康体操など疾患予防活動など)などを学生の皆さんが取り組めるように支援しています。

その中でも、お勧めしているのが「医療×国際」です。

観光庁の訪日外国人旅行者の医療に関する実態調査では、訪日中に怪我・病気になった訪日外国人旅行者は全体の5%で、そのうち約3割(回答者全体の1.5%に相当)が医療機関に行く必要性を感じていました。みなさんも、医療機関で将来勤務する際に、海外の方が受診されることが日常的になるかもしれません。また、介護施設でも、外国人技能実習制度によってスタッフが外国人の場合も増えてくると予測されます。

神戸国際大学では、国際医療人を育成するために、海外施設研修を用意。現地の理学療法士の先生や学生とコミュニケーションをとりながら医療施設で実地研修を行います。また、国際大学の特色として多種多様な留学制度も充実しています。医療現場でも国際化が進んでいます。医療国際人の感性を学生のうちにぜひ身につけましょう。

6まとめ 神戸国際大学で理学療法士になる意味

神戸国際大学では、リハビリテーション学部を開設して10年を迎えました。たくさんの卒業生を輩出しており、様々な医療・福祉分野に同窓生がいる環境になってきました。就職を考える理由として先輩のいる病院を選ぶ学生もいます。大学自体がワンキャンパスで学生時代からの和気あいあいとした雰囲気が同窓生からの雰囲気からも流れています。卒業生が専門知識を高められるように卒業後も「卒後研修会」を毎年1回開催しており、卒業生・教員・現役学生たちが一緒に学びあうことができます。理学療法士になるためには国家試験を合格することが必要ですが、ただ勉強するだけでなく、理学療法士になってからのその先のキャリアを考える事でやる気も倍増します。
ぜひ、神戸国際大学で、理学療法士を目指してみませんか。一緒に学びましょう。